■研究リポート 302.

久々のキングコブラです!
■2023年5月の個体
■何年ぶりになりになりますか。
■らしい表現の個体が得られています。

もう随分と時間がたちますが、故日高氏からお譲りいただきましたブルーグラスの血が残っている個体からの再構築です。
当時日高氏はブルーグラスの維持繁殖・作り直しにキングコブラに交配を重ねていたようで、ブルーグラスの仔にわずかにキングコブラが出ておりました。
この個体を使って再度キングコブラに仕立てようとした訳です、当時日高氏のキングコブラは非常に素晴らしい仕上がりを見せてくれていましたが、私のところのように同胎交配で維持繁殖を進めるには向かない構造だったようで三世代以後はほとんど仔が残らなくな結局絶えてしまいましたが、このブルーグラスからのキングコブラというかグラスコブラですかね、をベースに広げて見るという試みではりました。
当初はコブラ模様が安定せず、昔からコブラ模様は一度かければもう安定という意識しか当時は無く、このブルーグラスからのコブラのオスと同胎のメスを交配させてもコブラ柄が出たり引っ込んだりするのには少々驚かされました。
一応同胎でそれでもとコブラのオス、同胎のメスの交配を重ねてみたのですが、どうにも落ち着きがなく、ここに来てこのコブラのオスに私のところのグラス系のメスを交配させて見た訳です。
この私のところのグラス系はアイボリーを噛んでいるものが多く当初はやはりコブラ柄が消える個体が多数出でいました。
アイボリーという要因はコブラ柄を抑制する力があるようで、アイボリーコブラというのが成立しずらいのもそのためなんですが、体格が良くなったり良いものを持っている反面難しい部分がある訳です。
それはともかく、この状態で交配を続けて来まして、かれこれ2年くらいになりますがやっとらしい個体とほとんどの表現がコブラ柄になるようになってきました、正直なところ一胎で1〜2尾ほどコブラ柄似ない個体が出ているとった感じです。

尾びれの表現は昔のキングコブラのように画像でご覧いただいているような黒えお基調にしたグラス模様と黄色を基調にした個体とに割れて出て来ます。
まだ若き個体なので先が楽しみなところです。

                                                                             (2023年5月8日)


Canon EOS 50D・EF100mm  F2.8 マクロ   Photo/S.kobayashi