グッピー雑談義-NO.3 アルビノギャラクシーレッドテールの作出過程

 アルビノギャラクシーレッドテールは、ギャラクシーの品種的流れの中で赤い尾びれを付けるのもいけるかなと言うわけで始めたタイプです。
お店では、 カウンターの近くに展示していたため強い赤味が目立ったようで、お出かけになったお客様にはこれキレイねと販売前より好評の品種でした。希望されるお客様が多く予定のサイズより早めにお売りすることになりました。

品種のイメージとしてギャラクシーの細かいグラスコブラ模様に単色の赤の尾びれで、これをアルビノにする事で赤色を上げて見せると言うねらいでした。
現在販売しているものは形になってから二世代目ですが、代がいくごとに赤色が増してきておりまして今のところ上々です。
考えてみますと何故かコブラ系のレッドテールてあまり見ないですよネ。やはりそこらへんをご存知のお客様が居られまして、
         「良く尾が付いてますネ」
なぞと言っていただくのですが、必ず続いて
         「なんだか妙に赤いですネ、このノリは見ないナー。しかしキレイなもんですネー」
などとお褒めいただきます、まあそもそもレッドテール系の品種って少ないですよね。お客様に随分とご注目いただいておりますので、作出経路などご紹介いたすます。

まず最初の交配には、オス親にギャラクシーブルーグラスから出現してくる赤側のギャラクシーグラスを使いました。メス側には、当店得意のアルビノレッドテール・フルレッドです。このフルレッドの血をいれますと通常のレッドテールよりはるかに赤味は何故か強くなります。

この交配から得られましたF1(一代交雑種)は、すべて普通体色になりました。生まれたオスの表現は、ギャラクシー柄のボディーに尾びれは黒味を帯びた赤地に大きめの黒いスポットは飛びグラス崩れと言った所です。メスの表現と言えば尾びれが黒味帯びた赤地のモザイク模様です。

次の過程は、このF1どうしを交配させます(同胎交配)。生まれた仔、F2は話どうりに?普通体色アルビノに分離してきました。このF2の中から虎の子のアルビノどうしを交配させます。

こうして交配で得られるF3はすべてアルビノになるはずです。ここまでは作戦どうりに思えましたが、仔が次第に大きくなるに従いさーこまった。(・・;)オスの表現ですが、アルビノギャラクシーグラスとアルビノギャラクシーレッドテールが出現。なんとメスの表現はアルビノであることも手伝って皆お同じ顔・同じ模様。(;_;)ここでほしいアルビノギャラクシーレッドテールのメスがわからない。(?_?)お手上げです、どうしよう。(ーー;)
それに引き換えオスは背びれまで赤くなり期待以上の品物。

そこで、F2胴胎よりメスを得ることを断念。

考えた据え、メスにアルビノオールドファッションレッドテールを起用。広い意味でオールドファッション・コブラ・レースを一山と考えている私にとっては良策と考えました。(このアルビノオールドファッションレッドテールもあまり見ない品種です。貴重品で私は4度目のトライでやっと形になっている品種です余談)(^0^;


と言う訳で、次の交配にはオスにF2で分離出現したアルビノギャラクシーレッドテールメスにはアルビノオールドファッションレッドテールを使って交配。

これによって得られましたF1はうまくいきました。仔はすべてアルビノギャラクシーレッドテールになりました、親よりも赤味は増しています。三腹ほど仔を採って見ましたが、グラスが出現する事もなく上々です。
こうして作出した品種をお届けしています。

今回の交配はGoody-Goodyでした。

こうした交配による品種の作出は楽しいものです!
自分のイメージをまとめ、必要は品種を集めて繁殖・交配させながら作り上げていく。こうした仕事は手間も時間も少々かかりますが楽しい時間です。
是非、チャレンジしてみてください。まじめにまとめすぎたかな?(^Q^)/^