グッピー雑談義-NO.2  感染症について

 最近、お客様とお話をしている中で、ハリ病は当然に出るものと言う話方をされるお客様がたまにおられます。
例えばですネ。
    お客様   「仕事がちよっと忙しくて手をかけられずにいましたら、ハリ病になってしまってネ」
    店長小林  「そっそうなんですか?(ーー;)」
とかですネ。
    お客様 「仔は良く産むんですがなかなかうまく育ってくれないんですよネ」
    店長小林「もしかして稚魚の尾びれがハリみたいに尖ってきませんか?」
    お客様 「そうそう、そうなってニ三匹しか残らないんですよネ」
    店長小林
「・・・・・・・・・・・・・(  ̄ ロ  ̄ ;)

こうした症状はすべてウィルス性の感染症と考えられています。

今回は、初めてグッピーを飼育される場合良く問題になる病気の話を致しましょう。
初めてお電話をいただくお客様でなかなかグッピーがうまく育たないとご相談いただくことが多いんですネ。良くお話をお聞きいたしますと、大体が感染症の疑いがあります。
先ほどのお客様との会話ではないですが、現在“ハリ病”と言われています稚魚の尾びれがハリのように尖る症状がでてだんだんに死亡するもので、“病”とは言うもののウィルス性の感染症と考えられています。

まず、覚えていただきたいのはこの感染症に感染していても見た目元気でいるものがいます。
これをキャリアと言うのですが現在このタイプのグッピーが多く出回っています、これが曲者なんです。

このキャリアのグッピーが仔を産むとどうなるかといいますと、生まれてくる仔に親が感染症を移していくことになります。これが仔にハリ病という症状で現われます。つまり、仔がハリ病が出る場合親がキャリアであることが考えられます。

また、感染していないグッピーと混泳させますと最近は約3日ほどで感染していないグッピーは発病し(ひれを閉じて水面に浮き上がり体が白くにごる)やがて死にいたります、キャリアのグッピーは何事も無かったかのように元気です。この時のポイントは元気なやつが危ないと言う事です、どうしても元気だから大丈夫と考えがちですがここは押さえておいてください。

こうした場合もあります。もう何代も自分の所で続いている品種でいっしょにしてもみんな元気だ。そこで新品種にチャレンジと言うわけで交配開始。F1なんともないOK!F2全部仔がハリ病こんなこともあるんです。

こんな場合も灰色です。ある程度水換えをしていないと調子がいまいちのなる。こうしたグッピーも感染している可能性があります。お店にお出かけになりましたお客様はご存知でしょうが、私のところでは水換えは2ヶ月以上していません、健康なグッピーは頻繁に水変えをしなくても体調が崩れるものではありません。

こんな例もあります、こうした仕事をはじめて3方ほどなんですが、その品種同士の中ではまったく問題がなく仔にハリ病も出ずまったく元気しかし、他のグッピーは2日持たない。こうなると手につけようがありませんでした。

感染症のやっかいな所は、まずウィルス性感染は薬が効かないと言う所です。私たちのカゼにもろ効く薬が今のところないのと同じです。そして感染したグッピーはそのまま放置しても約20%ほどは何事もなかったように元に戻りキャリアになります、これが問題なのです。
お客様のなかで、「免疫性があるから」とおっしゃる方もございますが、免疫性とキャリアは違うのです!

この感染症はここ6〜7年前に輸入グッピーから持ち込まれたもので、それまではこんな話はまったくありませんでした。今では考えられないですが、当時は輸入グッピーのなかから面白いタイプを見つけますと早速に交配をしていたものですが。
ウィルス性感染症につきましては、こうした症状が輸入グッピーにでて2年くらいたった頃だと思いますが、日本動物薬品開発室長Dr.柴田氏にお聞きしたのです。

Dr.柴田氏「簡単に言いますと、ウィルスは特定の品種を攻撃するものです。薬は効かず一般的にはワクチンを作るしかない。出来ない場合は破壊するしかない。ウィルスは簡単に言えば生命体と結晶体の中間みたいなもので、タンパク質の結晶体に近く、破壊するには焼き肉が白くなる温度・フォルマリン・・・・・・・・・・・」
しまいには、
Dr.柴田氏「特殊な場合ですが、空気感染の可能性も・・・・・・・・・グッピーを繁殖している所のはあまり人を入れない方がいいですヨ」

店長小林「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
これを、ビールを飲みながら聞くのですから酔わない酔わない!

私の所では、こうした感染症が入ってくる以前からの品種がいく品種かありましてこうした品種をバロメーターにしています。現在のグッピーの病気がすべてこの感染症というわけではありませんが、一つの情報として覚えておいてください、知っていましたら対処もできるものです。とにかく持ち込まない
これが基本です。また、だんだんに情報をお送りいたします。

いま、この感染症には“グッピー元気”がお奨めです。これが無い頃は一端全部処分してしか方法がありませんでした。 この“グッピー元気”は薬ではありません、感染症を押さえ込むと言われる菌体を供給するシステムです。今日はここまで。