いゃ〜梅雨明けです、暑いです!
また夕方になると大気が不安定でこの所雷警報が続きPCに影響が出そうで仕事になりませ〜ん。
という訳で午前中でひとりごとってます。

これは先日平出園芸の社長からいただきましたベニコウホネであります、以前いただいたものは冬場に植えていた容器が(聞こえはいいですが漬物桶でありますが)凍結により破損して水切れにて枯らしてしまい再度いただきました。
多分実生からではないので古いタイプで水中葉が綺麗な葉を作るタイプとおもいます、楽しみです。
今回はまじめに粘土質の土にニボシを入れてきちんと植えて見ました、なかにはドイツイエローが泳いでいますとても綺麗です。

先日アイボリーの話を久々まじめに書きましたら多少波紋を広げてしまったようで。
かえってお問い合わせをいただいてしまいまして、そこで露骨に捕捉を。

■アイボリーの話の捕捉
その後、お客様から
 「 抑制というのは判るのですが結局何色になるんですか?」
とか
 「バイオレット遺伝子はどこにいることになるのですか?」
などなど・・・・・・・・・。

えぇ〜とですね、露骨に言いますと、
まず最初にバイオレット遺伝子とかアイボリー遺伝子と言ったものは存在しません、こうした無責任な情報を流した方の責任は大きいです。
そんなものは無い訳ですから、バックデーターの無い話をまことしやかに吹聴したある意味で犯罪ですね。
まじめに取り組んでいる方々に対しては百害あって一理なしの典型であります。
まず以下の画像をご覧ください、以前にもご覧いただいたと思うのですが。

これはアイボリーモザイクと言われていた尾びれの顕微鏡画像です、赤の色素細胞が抑制され光って見るだけで、残りはメラニン細胞があるだけであることが良く判りますね。
これにたいして何色という事はないということがお判りいただけると思います。
このように一つの遺伝的な要因が色々な要因と絡むことで多くの表現が可能になるというように、今までの用に端的に一つの要因に対して全てが右に習えになるというものばかりではないとものもあるということをご理解いただけるといいのですが。

整理してお話しますと。
*まずアイボリー遺伝子・バイオレット遺伝子などというものは存在しない。
*一つの遺伝子という表現で話をまとめるのは基本的にうそ臭い。
*アイボリー遺伝子・バイオレット遺伝子などの表現ようにバックデータのない話を平気で吹聴するのはいかがなものかと思いますね、もう少しまじめにやってほしいものです。

アイボリーはまだまだ深いです、多分まだ多くの可能性を含んでいます。
これで一応アイボリー・バイオレットに関しては一区切りですね、以下にこのお話の極みのようなタイプをご紹介します。

今回のリスト上でアイボリーグラスレッドテールでご紹介いたしておりますがアイボリー品種ではよくぞここまで揃えたという品物です。
常に赤・アイボリー・USブルーで性にグラスを揃えたタイプです、これぞバイオレットテールといったところでしょうか、当然得られる仔は100%同じものが出現します。
グラス系無地でアイボリーの抑制によるメラニンブルーです、説明になってないか・・・・・・。
これからはこうした複雑な表現による品種が段々に固定できる時代になってくるのかも。

■ルブラの話
今、アイボリーのお話を致しましたが、この所ルブラにつきましても色々とご質問をいただいて居りましてルブラもなんとか成立いたしましてからそこそこのお時間がたちまして自分の所のルブラは大変に安定しておりお買い上げいただいたお客様も十分にお楽しみいただいている事とおもっておりました・・・・・・・・・が。

先日来ポチポチとお問い合わせをいただきまして、まず初期に出現率50%で販売した頃のお客様からで、随分固定にておずって折られるようで、また固定出来てから販売したお客様からは胴胎からはいくらでもルブラが得られるが他品種と交配するとルブラがまったく出現しまくなるなどお問い合わせいただきました。
私が考えている以上に苦労されているようで、今日は少しルブラ情報をと思います。

先ほどお話いたしましたアイボリーが大変に良い入門的構造になります。
つまりルブラもルブラ遺伝子のようなものは持っていません、いくつかのの遺伝的な要因の合わせ技としてあの美しい赤紫が表現されています。

このルブラ表現の最大の特徴は赤色の表現と青色の表現を重複して表現できるところにあります。
今までのグッピーの赤の表現はベタっとしたもので決してこのように透明度の高い赤色はありませんでしたこれがルブラのポイントになります、海外にも似た表現を持ったタイプが最近紹介されておりますが、この赤紫に見える遺伝的な表現が独立しているものは無く他の遺伝的な要因と絡んでいるためルブラ表現が不安定であったり、RREA種でないと表現できなかったり、また尾形が安定しなかったり多くの問題を含んでいるようでまだ完全に整理がすんでいないようです。
ルブラがウィーンルブラと言う形で表現されていることからも、ルブラ表現がある程度単独で独立していることがお判りいただけるとおもいます。

ルブラ表現を広げるには交配する品種が必ず透明度が高い事が条件になります、まずルブラがレースルブラに展開したことでもお判りいただけると思います。
ルブラを他品種と交配させた方はお判りと思いますが、モザイクやUSファンテールのような透明度の低い品種と交配するとあっという間にルブラ表現は消失してしまいます、おそらく基本的には透明度が高いグラス系品種を交配させてもルブラ表現が消えてしまった方も居られるとおもいます、これはグラスではなくグラスモザイクであったと考えます。
グラスでもグラスで揃ったものでないとモザイクと交配した場合と結果は変わらなくなります。
これはルブラを固定する時も大変な壁でありましてある意味固定は奇跡的でありました、しかしこうした複雑な品種は一旦固定できると非常に安定的で、現在水草水槽で自然繁殖させても崩れることなく判定した表現で繁殖を続けています。

少しは参考になりましたでしょうか?

ご希望が多かったのでひとり言にて。