信州諏訪、今日はようやく晴れました、気持ちの良い天気です。
本当によく降りますね。
最近の雨は何か昔の降り方とは勢いが違うような気がするのは私だけでしょうか?
何かスコールみたいな降り方をしますね、いきなりザーって感じでこれも温暖化のせいなのですかね、全くの余談。
ここでやっとリストのリニューアルが一息でこの時間にひとり言ってます。

■アイボリーの話
随分とアイボリーについてはお話しているつもりでおりましたが、最近お付き合いをさせていただきはじめたお客様からご質問いただきましたのでここでまた整理をしながら簡単にアイボリーについてお話しておきましょう。

アイボリーは私もだいすきな品種の一つで随分と色々なことにチヤレンジしてみた遺伝的な要因です。
「アイボリーってどうゆう構造なんですか?」
ってこのところまたちょくっちょく聞かれます、ブルーグラスなどを飼育されている方がこのアイボリーグラスなどに手を染めると、この得られる仔が100%アイボリーグラスになるところが逆に不思議に思えるようです。
まず、アイボリーを理解していただく上で覚えていただきたいのはアイボリーの場合遺伝的にアイボリーという色の遺伝的な要因を持っている訳では無いというところです、こうした要因によりアイボリー色に見えるためアイボリーと呼んでいる訳です。
端的にいうとアイボリーは赤の抑制因子です、つまり赤を表現させない、押さえ込んでしまう遺伝的な要因という訳です。
これをひねくれて見れば赤が無ければアイボリーにはならないこんな言い方も出来ます。

整理して言えば常に赤が優勢ホモで揃いアイボリーが常に劣勢ホモで揃った場合最も綺麗なアイボリー色が表現できます。
アイボリーはこれで話が終わりではないのあります、現在アイボリー系品種を飼育されている方はお気づきかと思いますが光線の加減で白く見えたり紺色だったり水色だったり微妙な色合いであることが解かります。
これはどう解釈すればよいのでしょうか?

これはアイボリー色の下地の違いによるものです。
アイボリーは透明度の高いグラスに持っていった場合が一番赤が抑制された美しい白味の強いアイボリー色が表現できます。
キャラクシーのようにコブラ系にもっていきますとシルバーグラスのようないわゆるアイボリー色・象牙色になります。
これに対して日本で最初に市場に出てきた頃のモザイク柄の場合は下地がメラニンの多いUS系ファンテールで赤が抑制されれは残るはメラニンになりますので黒味の強い紺黒地にアイボリー、この紺・白が見る角度でバイオレットに見えないことも無い、これをいわゆるバイオレットモザイクと呼んでいるようです。
この頃は盛んにY型モザイクと証していましたが、現在までのところアイボリーをきちんとモザイクで揃えた例はほとんど無くこの場合Y型USファンテール妥協してY型USモザファンというのが正体でありましょう、ファンテールベースですから当然柄は流れやすくなりますね。

私はまた見たことはないのですが、アイボリーをきちんとモザイクで揃えた方の話ですと通常メス側はアイボリーで揃ったかどうかは見た目での判断は不可能ですが、モザイクでそろえた場合はメス側を判別が出来るそうです。
今私も自分でアイボリーをモザイクで揃えていますので仕上がりましたらまたその内気が向きましたら画像付きで詳しく。

このようにアイボリーで揃えること、またそれをどう表現させるのか、同じアイボリーでもこの下地により表現にかなりの変化があることをご理解いただけますと一段とアイボリーの魅力が増してくるのでは・・・・と思います。

よくいただくお問い合わせで
「ブルーグラスと交配するとどうですか?」
といただくのですが、アイボリーを表現させるには赤が必要であります、以前お話したようにブルーグラスは黄色でありますから抑制がまったく無縁になってしまいますので基本的にはブルーグラスとしての影響はアイボリー色としてはありません。
が、レッドグラスの場合は常で赤が揃っているのでアイボリーはヘテロでもいくらか抑制の影響がでるようです。
これも先ほどお話いたようにアイボリーを加える前のブルーグラス・レッドグラスがグラスで揃ったものか否かによって表現は随分とことなってくることはお含みください。

アイボリーのルーツはかなり古いものと言われています、古くからの品種に表現が表に出ないだけで噛んできたのではないかと推察されています。
アイボリーと一口で言い表している遺伝的な要因は赤を抑制するという要因はおそらく氷山の一角と私は考えています。

ここで覚えていただきたいのは、たとえばグラスとかアイボリーとか簡単に表現していてもアイボリー遺伝子という単純なものがある訳ではなく色々な多くの要因が折り重なってやっとアイボリー色しかり、グラス表現しかり、形作られているということを知っていただきたいのです。
グッピーにおいて「何々遺伝子が何々染色体上にいる」
こうした表現はある意味で仮想現実空間であるということを肝に銘じていることは必要なことかと思います。
本来ならば、遺伝的な要因とうのが的確表現なのでありましょうが・・・・・・・・・・・・・・・。

少しは参考になりましたでしょうか?
アイボリーに付きましては「最新のNewタイプのご紹介」でも随分と書いてありますのでまた読んで見てください。

アイボリーグラスをお買い上げいただきましたお客様から
「アイボリーグラスってなかなかいない品種なんですね」
なんていっていただくのですが、そうなんですこのように他の品種をグラス柄に持っていくにはどいしてもグラスでそろったレッドグラスを持っていないとどうしようも無い訳です。
たとえばアイボリーをグラスにしたくても現在市場にいるモザイクグラスをアイボリーにいくら交配させても基本的にモザイクであるアイボリーはグラス柄はなかなか表現してくれないと思います。
おそらくこの辺がアイボリーグラスが市場にいない原因とおもいます、やはり改良には揃った品種を使わないと意味が無いという証明になってしまっているということかも。

まあやっかいな話はこのくらいでとにかく美しい品種ですアイボリーグラス是非手を染めてみてください。

先ほど長電話で「アイボリーについて説明しときます」とお客様とお約束してしまったので、お電話時のハイテンションのままでサービス内容になってしまったかも。
という訳で今日はアイボリーで終わってしまった、最近話がグッピーの話しかないのであしからず、ここまで。