店長の独り言
                             

?なんと二年ぶりのひとりごとであります。 こんなにほったらかしになっていたとは思いもよりませんでした。
久しぶりに更新しようと思い日付をみて自分でびっくりであります。 とにかくここ何年も仕事以外で振り回され気味で、以前のように落ち着いてひとりごというという時間も余裕もなく、今余裕があるのかと言われますと何とも現状は相変わらずなのでありますが。
要はこうした環境についに慣らされてきたという事でありましょうか。
もう余裕を持ってなどと講釈を言っていると何もできない進まないという状況に追い込まれましたので、ここはひとつ力業でゴリ押しという訳であります。何分と愚痴が多いですが、二年ぶりのひとりごとという訳で、少々お付き合いください。

   


前回は2019年5月なんですね、そんなに時間がたったのかの言う実感が湧きました。

今みますとオレンジラインは進歩していませんね、まったくの現状ですから誠にお恥ずかしいです。正直な話、ここ二年というのはなんだか過去の品種の清算といった感の仕事がほとんどであったように思います、縁がありまして日高氏のところから多くの品種が来ましてこれらの個体の構造が私のところのグッピーと良いにしろ悪いにしろかなりの違い、これは構造的なものから飼育の方法まで大変い良い勉強になりましたし、もう少し万民に向いた方向はないものかと思い知らされました。
知識として持っていた情報がほぼすべて現実として向き合えたというものでした。

   

しかし、大概の事では驚きはしなくなって来ているこの頃ですが、この個体の中に、酸化還元電位が低くないと生きていけない個体がいたというのは、話では聞いておりましたが現実に出会うとなるとさすがにうぅ〜となりましたね。
面倒なはなしになるので、いらんはなしという方はうわべだけで、聞き流してください。先人からの飼育方法と長い時間のなせる技?という事なんでしょうか。
生理的に考えてもあり得ない話でありますから・・・・・。

この辺を理解して消化するのにはかなりの時間が必要でした。また極度の交配による品種表現の維持、これはさすがだと思いましたが、ただ交配をし続けないと表現が維持というのか続けて表現できないとというべきなのでしょうか。
この辺は主観の問題で何をもって品種というのかというとてもやばい会話に発展しかねないのでそこそこにですが。
こうした話の終端として、固定という観念と遺伝的要因の寿命といいますか、表現的寿命という方が当たっていますかね。
こんな疑問というのか「長いスタンスで見た時の表現の浮き沈み」これが解りやすいかな、という難題に突き当たります。
固定の定義にもよりますが、大体似た表現の個体が出現するこれを固定と仮定した場合、揃った表現になればなるほど品種的には斜陽になっていくという事になるというお話でありますが。
博学な先生に「グッピーは基本的にヘテロに持って行かないといけない」と言われたことがありましたが、この頃はこの辺の揃うという事と、ヘレロ状態に持っていくことこの相反するもののバランスを取るむずかしさを痛感している次第です、今更ではありますが。

厄介な瞑想はこのくらいにいたしまして

この頃大変に面白い表現がポロポロと現れて来ています、外野的に言えば面白くてしょうがないとでも言いましょうか。

今までグッピーの改良?または改悪?を目指す場合、作戦的な交配が主力で、ほかには新しいと言われる表現を他から持ち込んでの交配による改良などでありました。
この頃は、構造的に見えている表現による交配結果は大体が想像できるようになってきているこの頃では、何を持って新しいというのかでさえ難しくなりつつあります。
しかしこうした作為的な方法ではなくより自然的な交配?交雑という方が正しいでしょうが、これらから出現してくる表現は私などの想像を遥かに超えてくる個体が現れてきます。

この二年前のオレンジラインにせよ先日ご紹介させていただきましたレッドヘッドブルー・メタリックグリーン・プラチナエンドラーズブルーなどなど思考できる範囲を超えた表現のものたちです。
結局後で、どうのこうのと理由付けの興じ結論としては、構造的にあり得そうだと認めるという後出しジャンケンもような仕事になっています。

このような中でやっと一つ整理ができました、たぶんですが。


   

   
レッドウィーンであります、構造的にウィーンは赤が出ないはずでした、誰が決めた訳でもないのですが、今までの持ち駒ではとしておきましょうか。ウィーンエメラルドも私が付き合いはじめてからかれこれ35〜36年になると思います。
この辺が、お客様から「あなたのはなしはスタンスが長すぎて付いていけない」と言われてしまう部分ではありますが、はじめて来た個体は色彩の表現は現在のものにちかかったのですが、尾形はトップだったりボトムだったりダブルだったりという品物でした。
やがてダブルで大体揃いはじめて、長々とお付き合いがはじまった訳ですが、本当にこの2〜3年で表現が他に傾く水槽がではじめまして、水槽というのは絶滅を恐れて何本もの水槽に分けて自然繁殖させているうちの水槽という表現です。
大半は相変わらずのウィーンですが、うち一本はY型ダブルソードの表現に傾きはじめまして、もう一本から尾びれに強く赤が表現された個体がいきなり現れてきた訳です。
Y型ダブルソードの表現は基本的に弱くですがウィーンも持っているので不思議がないと言えば」そうなのですが、この水槽のウィーンは結局強くY型ダブルの表現に流れはじめ多少の淘汰くらいではウィーンに戻る感じはありませんでした。
また、赤の表現がではじめた水槽はではだんだんに赤の数が増えはじめましたので、その都度淘汰しその赤の表現された個体は同じ水槽のメスと交配?とは言わないのでしょうか。
仔を採ることに・・・・・。

で、この仔たちの中から、まだ固定できずいるメタリックグリーンが出てきた訳です。
この赤の表現する仔たちはどうやっても赤の表現で揃う気もなくメタリックグリーン・レッドウィーン・Y型ダブルソードまがい・ウィーンまがいの表現がまさにランダムに出現してきて一時はレッドウィーンはあきらめようかとか考えていました。
そんな中このたくさんの仔の中に1尾だけ尾の赤いメスが現れてきまして、お付き合いの先生から「それレッドテール」と一言いただき別に水槽を作り分けはしたものの、これがなんと仔取れない・・・・全く生まない・・・・・。

この辺の話が先ほどゴチャゴチキャ言っていた煮詰まる揃うとお話の部分なのですが、いきなりの出現というのはある意味で煮詰まったということに他ならないという可能性・・・・。
この水槽もそのまま管理だけしてある意味で放置状態に・・・時間とともに最初のレッドウィーン表現のオスは老衰し、最初にレッドウイーンが出現した水槽では相変わらづポツポツとレッドウイーンがが出ていたのでまたオスだけ補充?そうして時とともにメスも・・・・そこでほんの少しだけ仔が残っていて7尾くらいでしたかメスが2尾あとはウィーン崩れのオスが5尾・・・・アウトという感じででした。
まぁあきらめムードですが、残っていたオスを抜いて、レッドウィーン表現のオスをまたまた追加・・・・なぜかオスだけはだんだん数が増してきているような・・・・。
そうして、また放置・・・・・で、そろそろ水槽を洗ってと思いきや2尾の内、一つのメスだけ仔を生みはじめたという快挙でありました、そのまま自然繁殖させると思うように数が増えはじめ仔のメスのなかにおびれの赤い表現の個体がチラホラといううまい話、なんとオスの表現はすべてレッドウィーンになるという美味しいことに。
これで、この赤尾のメスからは大体安定してレッドウィーンが生まれて来ています。

無地の尾びれのメスをレッドウィーン表現のオスと交配させてもメスの赤尾はあまりというかほとんどで生まれませんが、オスはレッドウィーン表現になりようです。
どのくらいかかったのかは皆無ですが、一応とにかくレッドウィーンの完成?ではあります。

作為的でない表現の安定化というのは思いのほか手を焼くものだというのが本当のところであります、とにかくウイーンのメタリックグリーンの表現と赤の同居ができたことはまさに幸いでありますが。
このはなしはこれで終了という訳ではなく、尾びれにメタリックグリーンとプラチナウィーンというものが付いていますのでまたそのうちにお話しできれば、私の根性しだいであります・・・・・が。

ウィーンエメラルドのプラチナっていないですよね・・・・・どうして・・・・・という絡み。
交配のはなしから脱線しまして、レッドウィーンの話になってしまいましたが、やはり改良・・・新しい表現へのチヤレンジこの辺はグッピーのおもしろさの一つであることは間違いありませんね、だれも持っていない1尾なんていうわがままな趣味ですね。
取り留めなくはなしは続いていますが。

ちと営業内容のお詫びとご報告を!
それと、原種型エンドラースのセール少しの間中止です、すみません10ペア単位でセールを致しましたらさすがに数がさみしくというが健全な数になりましたので、少しお時間を頂きたいと思います。
もう一つのお詫び、ウォータースプライト水中葉、これも差し切りというか販売できるサイズがなくなりまして、現在育成中です、お電話いただきましたお客様申し訳ありませんでした一か月くらいで販売できるようになると思います。

これは朗報です、アメリカンスプライト長々欠品しておりましたが、アメスプ専用の栽培水槽いくつか作りましてやっと販売サイズに育ちははじめましたので幾分と安定した販売が出きると思います。
今年はベニコウホネ早々良いサイズに育っております、もう長いですね〜30年」以上ですか今年も赤い花が見れますね〜。これはお礼であります。
例年ですと、良い季節になりました「アサー皆様お出かけください」というところなのですが昨年来コロナの影響は甚大で、私ども信州諏訪は今のところ落ち着いてはおりますが、仕方のないところではありますが。

お出かけいただきましたお客様には、お店入口にて体温の正常値確認とアルコールによる手の消毒、店内でのマスク着用とご負担をお掛けしております、皆様気持ちよくご協力いただき本当にありがとうございます、温室は本当に超密でありますから、この頃は気温も上がってきておりますので営業中は温室店舗内ともに解放状態にはしてございますが、安全を取りましてという事で。

本当にありがとうございます。今年はこんな事情もございますので、フード・チップなどロングランでセールいたしております、ご利用ください 。
はなしは飛びますが、チップフィルターですね〜、なんだか解らないのですが年に2〜3回何する訳でもないのですが、はなしが盛り上がってくるんですね〜。

To be continued・・・・・・・・・・・・・・・・


2021年5月22日
Picture / SONY Xperia Z SO-02E     
Canon EOS 50D・EF100mm  F2.8 マクロ 
Photo/S.kobayashi