店長の独り言
                             

■06月04日
いゃ〜新緑の季節であります、店舗周りも賑やかくなりました。
ベニコウホネも花芽をあげはじめまして、今年もきれいな赤花を見せてくれそうですたのしみです。
水草の花は意外に美しいものが多いです。

 
シランも満開です、ワイルドストロベリーホワイトも随分花が付きはじめました。
 
ベニコウホネもかなり水上葉をつくりはじめました、ハスはまだまだです。
 
店舗入り口のビオラです今が盛りです、木立ベコニアも長いお付き合いです。

それでは好評のグッピー散文コーナーです。

恒例で、前回の続きから。

■赤いグッピーの話

ここでのグッピーのおはなしはあくまでも私のひとりごとでありますので、ご理解の上お付き合いください!

さて前回の続き赤いグッピーの話であります。

□それでは、基本的にレッドテールはデルタにならないというおはなしから。

まずレッドテールという品種を理解してみましょう。

このレッドテールという品種はおびれが綺麗に揃わない、レッドテールに手を染められた方は「うん、うん」とうなづかれた事と思います。
ここで認識しておいてほしいのはレッドテールという遺伝的要因は基本的に尾びれを三角にする力も持っていないということです。

1996年ころまで真剣に赤いグッピーを追っかけていました、当時のアルビノレッドテール個体の画像は古い書籍などに載せさせていただいてありますが、このおはなしはよくお客様との会話の中で登場する私事ネタでありますが・・・・・・・・・・・・・・・・。

当時は、かなりの量アルビノレッドテールの仔をとっておりました、理由は非常に簡単 尾びれが綺麗にデルタになるものが一腹取って10%以下というお粗末な話でありました。
そのころは、とにかく遺伝的に煮詰めればどうにかなるものと過信というか他に手が無いというか・・・・・・・・・・・・・・・・。
そんな折、お出かけいただきましたお客様がこのアルビノレッドテールのたくさん入れてある水槽をみて
「これはすごいレッドテールで揃ったレッドテールがいる」
とおっしゃられまして。

その時は「苦労して揃えている努力をしているのになんちゅことを」とおもったものでしたが・・・・・・・・・・・・・。
後で解ったのでありますが
「レッドテールで揃っているのはすばらしい」
という意味合いでおっしゃっていただいたようで・・・・・・・・自分の無知を思い知らされましたしだいです。

要するにレッドテールで揃うと尾びれは揃わなくなる、大量に仔をとっていくらかでもデルタに近い?ものが出現してくるのは偶然の産物であります、というおはなし。
ですからこのように大量に仔をとって、いくらかでもデルタに近いものどうしで仔をいくら採っても尾びれがデルタでそろっていくことはないのであります・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

当時このことは理屈としては理解できていませんでしたが実感として体感していました、
「なぜ尾が付かないのだろうか?」

という訳でレッドレールは何かしないとデルタテールにはならない。
つまりただ仔を代追ってとっていても尾は崩れるばかりで、またただ尾形がいいからと交配しても芽は出ないこれがレッドテールであります。

ではどうすればいいのか?
我が国にも古くからアルビノレッドテールがおりますし、アメリカにはUS系ゴーデンレッドテールがいますね、またアジアでもフルレッドなるものも現れ綺麗な尾形のレッドテール個体が紹介されています。
こうした個体はいったいどうなっているのか?

これらの品種も基本的にはレッドテールでありますからそれぞれに何かしてある訳であります、そうでなかれば尾は付いていない訳ですから。

我が国のアルビノレッドテールはベースがモザイクと言われています、レッドテールというものの尾びれに幾分濃淡モザイク柄の残党がのこります、まぁそこくらいの方が品種的に勢いがあります。
アメリカのUS系ゴーデンレッドテールまたアジアのフルレッドなどはベールはUS系ファンテールと言われています、体型がいかに〜も物語っていますよね。

しかしこうした手法は尾びれを維持するおまじないが長く続く訳にはいかず、私がお付き合いしてみた感じでは2〜3代目でおまじないが切れてきます。
代が進むにつれて尾びれが無残な姿になる訳で、 そこでまた手を入れないと尾びれは崩壊していきます、レッドテールはしかたのないところなのです、宿命であります。
「綺麗なレッドテール・・・・・・・・・・これは何かやってるな?」そう思えば間違いない。

この何かやってる何かを見極めるのが楽しい部分ではありますし、またこれが見極められないとづ〜っと尾びれで悩まされることになる訳であります。
常に手をかけるレッドテールの基本であります。

ではレッドテールは何やらやたらに交雑をするものなのか? それがそうではないのであります。
逆説的な表現をすれば
やたらに交雑をしているうちはデルタテールは望めないそう表現した方が当たっているのかもです、まぁこの辺はまた後日お話するとして・・・・・・・・・・・・・。

私のところでは当時は現在のようにきちっとしたデーターが無かったものですから、1996年頃いた全身赤いタイプはそのころ日本に入りたてのUSゴールデンレッドテールの大きさと尾びれに魅せられ、我慢できず交配させたことによって確かにいったんは尾びれが付きましたが確か3世代くらいで尾びれは元の黙阿弥で、あの強い赤色も残念ながらあっと言う間に消え失せてしまい現在まで残すことができませんでした。

「今思えば当然の結果」と相成りますが、自分の無知を反省するしかなくいまだにおしい品種をつぶしてしまたと後悔する一品種であります、現在ではなぜこうした交配にて赤色が引いてしまうのかという疑問には、回答がでていますまた機会がございましたらお話し出来たらと思います。


まぁただ交配させてもダメ・・・・・・・・・・の見本のお話でありました。

このようにレットテールを美しく保つのには作為的な交配と、交配をする上にもしいっかりとした方向性が要求されてくる訳であります、当然遺伝的に見えた個体もです当然、雑種に雑種をかけても回答は雑種であるのは間違いなところでありますから。

うぅ〜ハマりそう・・・・・・・・・・・・・・・・・・というわけです、現在の心境・・・・・・・・・・です。

まだま続くレッドテール・・・・・・・・・・・・・・・のはなし。