スプライトの形状いろいろ

近年スプライトといわれる品種は、ウォータースプライトをはじめとして色々な品種が採集・輸入されてきまして色々な葉型のバリエーションが楽しめるようになりました。
それとともに、先人がなぜグッピーの飼育にウォータースプライトに着目したのか、なぜこんなに丈夫なのか。
こうした疑問にも回答が得られ大変に貴重な植物でありグッピーの飼育にも大きな役割を果たしているものです。

お買い上げいただきましたスプライトに付きまして、栽培にあたって注意点など簡単にあげておきますので参考になさってください。

■ウォータースプライト


ウォータースプライトの中を泳ぐエンドラーズよい光景です。

スプライトの代表品種です。
□まず、 光ですが、60cmの水槽で20Wの蛍光管1灯あれば十分です。
三か月以上使用して光量が安定した蛍光管が理想的ですが、新品の蛍光管を使う場合は角材などを使って蛍光管を水面から10cm位持ち上げるとと良いです。

最近のLED電球ですと60cmの水槽で昼白色で6ワットもあれは十分です。

水銀灯やメタハラなどで、これ以上光を強くすると藻を誘発するだけで返って害になってしまいますし最悪枯死します。
照明時間も6時間ほどあれば十分に育成可能です、蛍光灯も頻繁に交換する必要もなく点いているうちは十分に使用できますしかえって光量が安定して向いています、蛍光管は、高光量型でも植物育成用型でも選びません。


□水質は特に制約はありませんが、PH値で7.0〜7.3の弱アルカリ性を保ってください、あまり酸性気味に持っていくと成長に障害が出ます。
水換えは頻繁には必要ありませんが、頻繁にされる場合は一度の水換えの量を少なめにするといいしょう。

□肥料分は液肥をおすすめします、基本的に水中性シダですから葉からの吸収の方が高いためです、液肥は微量金属分重視のものよりカリ分の比率の大きいタイプが向いています。

用は普通に扱っていただければ問題ありません。

■ベトナム スプライト


以前アメリカンスプライトという名で販売されてたことが多かった品種です。
現在アメリカンスプライトの名で販売されている個体はほとんど水中葉を作ることができませんが、水中葉を作った場合はこのベトナムスプライトの場合がほとんどです。
ウォータースプライトに比べ葉型は細かく繊細な感じがします、水中葉で長く栽培を続けると葉先が下向きになってきます、独特なスタイルです。

□栽培の条件はウォータースプライトと同じですが、ウォータースプライトと比較しますとベトナムスプライトの方がより低光量に強く、比較の問題ですが小芽を作りづらいようです。
また、スネールの食害にはベトナムスプライトの方が強いようです。


■スマトラ スプライト

スマトラ島よりクリプトコリネなどを輸入した際紛れ込んで来たものが元とお聞きしています。
当初は栽培にかなりてこずりましたが、このごろは淘汰が進み栽培条件はウォータースプライトに順次ます大変にじょうぶです。
現在私が知るスプライトの中では、昔のアメリカンスプライトに似た葉型をしていてしっかりとした切れ込みはなかなか独特な印象があります。
成長は比較的ゆっくりとしていて情景を崩しにくくた使いやすいです、まだ市場で見ることは少ない珍しい品種です。

□栽培条件はウォータースプライトと同じです。

■ラオス スプラト

近年輸入された比較的新しいスプライトです。
水中葉はまるで糸のような細かい葉をつくりとても繊細な感じのする品種です、日本に来てまだ日が浅いですから淘汰が進んでおらずまだ栽培条件には制約があります、他のスプライトのように簡単にはまだいかないようです。

□栽培には水質がPH値で5.0近辺であることが必粋条件になります。
現時点では同居出来るグッピーは種類の選択が必要になりますし、栽培には栽培する水槽の水質をピートなどを使って水質調整する必要があります。
またPH調整する際PHマイナスなどを使う場合は硫酸塩を使った商品は避けた方がいいでしょう。
光量はあまりうるさくないようです。

■ネグロ ウォーターファン

南米パンタナル・ネグロ川産の浮き草の一種ということで入ってきたものだそうです。
基本的に浮草のようですから番外編なのですが、栽培にはさほど制約はないようです、水槽で水上に葉を上げても加湿でトラブルを起こすこともなく扱いやすい品種です。
しいて上げるとしますとどの品種もそうなのですが特に貝の食害には弱いようです。

■スプライトが増えすぎた場合は処分せずにビニール袋にクシャクシャとして入れ冷凍保存をしておいてください。
これが約に立ちます、水槽の立ち上げ時またグッピーがちょっと体調をおとした時などにこの冷凍保存しておいた スプライトをミキサーにかけて青汁風にして水槽に添加してください。
かなり効果的です、下手な薬物よりデリケートな使い方ができます。