アルビノ レッドテール“サンセット グロウ”

Albino red tail “sunset glow”
 

上記の画像は2004年12月末現在の若い固体です。
このように体全体が赤色の表現をする品種?は近年多く見られるようになりました、私もこうした品種には大変に興味をそそられまして、お客様からモスコーレッド・ジャマンレッドなど色々な品種を頂く機会にも恵まれまして色々な情報と実践によりやっとこの体が赤い品種たちの基本的な部分が判りはじめました。

体の赤い品種ではどのタイプにおきましても尾びれが付きにくいところがあるようでこの部分がこうした品種たちのネックになっているようだという事が解ってきました。

幸運にこのサンセットグロウは非常に尾を伸ばす力が強く若い固体ではひどく尾びれが荒れているのですが4ヶ月過ぎるあたりからかなりひどい荒れも大体に尾びれが揃い始めます、大変に面白い品種です。

この固体はこの部分に着目して手を加えなから見えてきたものです。
今月少しの数ですがリリースしました、ご希望のお客様はお早めに。

左側の固体程度の尾びれの乱れは時間と共に右の固体程度に揃ってきます。
こうした尾びれの乱れはどこから来ているのか、これはどうも体に赤色をもたらす遺伝的な要因が単純な話赤と共にワイルドを抱いている事に原因があるようです。
したがってこのように体が赤くなる品種は基本的にすべてこうした宿命を帯びている訳です。
もう一つ面白い事があります。

この固体サンセットグロウの普通体色のものです、尾びれは問題なく付いて来ます。
こうした事から、尾びれを崩す要因とアルビノとの関係も疑わざる得ません。
この先はまだこれからの課題でありますが。

左の固体は、アルビノサンセットグロウのオスにウィーンエメラルドのメスを交配させたF1です。
何をしようとしているのかはご想像にお任せするとして、想像以上に今までお話したより尾を伸ばす力が強い事が判りました、またご覧の通りこの赤色と アクアマリンらしきものはY型である事は間違いないようですネ。

この一連の画像からこの品種の分岐点が見えてきました、頂いたオリジナルのタイプは日本のレッドテールと同じ手法いわゆる下地をモザイクにする事で尾びれを成立してきています。
しかし、本質的な流れはUS的手法にて尾びれが付いてきています。
この辺でどちらを選ぶかの選択が必要なのかもしれません。
尾びれの構造を見ても、モザイクとファンテールの中間的な構造になっているのが良くわかりますネ。
ある意味では どちらにもふれるというのはいいのかも。

 

 

アルビノ レッドテール“サンセット グロウ”
アルビノ レッドテール“サンセット グロウ”
“サンセット グロウ”の普通体色
“サンセット グロウ”の普通体色
アルビノ レッドテール“サンセット グロウ”の仔
約2ヶ月の固体 、早くも体には強い赤の発色
“サンセット グロウ”の普通体色のその後
若い内からほとんどアクアマリンを隠してしまう赤色
“サンセットグロウ”リボンタイプの若い固体です
メスにアルビノギャラクシーレッドテール リボンを交配させたものです
上手い具合に綺麗な赤色が受け継がれています

かなり強烈な品種ですネ。
ボディーの赤みは下地に何かあるようでキラキラとした光沢が認められます。
体型としては、US系な感じがしますが、USゴールデンレッドテールとは赤色の印象が異なります。
なんとこの品種は下にご紹介いたします、 アルビノ プラチナ アクアマリン レッドテールからの派生種なのだそうです、長い繁殖の間にまずアルビノプラチナレッドテールが出現し、ついにはこのようなタイプが出現し現在仔は同じ物が生まれるそうです。
この色合いはただレッドと言うのにはボキャブラリーにあまりにも欠けるので夕陽の輝きを連想させる美しい色合いを名前にしてみまして“サンセット グロウ”として見ました、先が楽しみです。
とにかくご紹介です。
サンセットグロウの基本的な構造を見るために作出者が普通体色にしたものです。
コーラルに似た強いエンジ色がボディーにあり腰にはアクアマリンの表現をしています。
これらの遺伝的な要因は双方共にオス側から来ているようです。






アルビノ プラチナ レッドテール

Albino platinum red tail




アルビノ プラチナ アクアマリン レッドテール

Albino platinum aquamarine red tail

Canon EOS 10D・EF 50mm Compact-Micro Photo/S.kobayashi