■研究リポート 265.

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■2021年5月の個体
えぇ〜とですね。
画像をご覧いただきまして、要はなんじゃこりゃという感じですね。
出元はエンドラーズにホリゾンブルーを交配させた末柄からであります。
表現を見てみますと、全体に黒味が引いてオレンジ赤とグリーンだけ残ったといった感であります。
オレンジラインが初めて出現した時も驚きましたが、この個体も相当にびっくりしました。

冷静に身勝手な紐解きをして見ますと、まずこのオレンジ赤の表現、またグリーンの表現はエンドラーズにほぼ同じです・・・がいわゆるヘテロモルファ模様が全く痕跡すら見当たりません。
何とも色彩でペタ塗された独特な印象を受けます。
想像の範囲ではありますが、これだけきれいにオレンジ赤が表現できている訳ですから、グッピーと言うよりもエンドラーズ寄りの個体であることが見て取れます。
グッピーですとこうしたきれいな?赤にはならずどちらかというとエンジ色のような黒味のある赤になるからです。

おもちゃじみた表現ですが独特でとても魅力的でありますから何とかまとめたいとは思うのですが、このくらい突飛な表現でありますので、ただ胴胎で代を進めても拉致が開かないでしょうから作為的な交配が必要になると考えています。
そこでこう仮定してみました、たぶんエンドラーズ表現のより透明度の高い個体と考えて、私のところにいる個体で一番透明度の高いものと言えばホリゾンブルーでありますのでこれらと交配を試みることにしました。

最初から言い訳をしておきますが、この頃このように突然と出現してくる特殊な表現をした個体は割合と次の代へ続かないものがあり、最近話題にしているオレンジラインにしても出所?によって全く今のとっころ仔が残らない個体がありうまく次の代へ駒を進められれば良いのですが。
この個体のように親の表現からかなり離れた表現になっている個体は自然的に言えば本来自然の中で淘汰されて行く部分でしょうから難しいものを持ってはいるのでしょうが。
ただこうした面白い表現をネタ元にできれは面白い世界はひらけるのも事実で、こうした品種改良?改悪?の醍醐味ではありますね。

Canon EOS 50D・EF100mm  F2.8 マクロ   Photo/S.kobayashi