■研究リポート 255.

プラチナ エンドラーズブルー
■2020年12月の個体

ここに来まして、大変に興味深い個体が出てきています。

とても美しい表現ですね、もうここまでくるとエンドラーズとは別の世界ですね。
エンドラーズとレティキュラータの合作の世界でありますが、ある程度はきちんとしたセオリーどうりの表現に思えます。

プラチナ表現はまだ表現がはじまったところで表現の強弱には個体差があります、こめかみの部分に幾分と赤い色表現が見られる個体がありますが、この表現が成長に伴い、また代が進むことでプラチナ表現になっていくようです。
すでに強いプラチナ表現をした個体が少しですが出てきていますのでかなり期待が持てそうです。

ボディーのブルーに対してきれいな赤色の尾びれが付いていますので、単純にブルーというよりも透明度が高いという方向のものと考えています。
こうした個体の表現は今までのグッピー同士の交配によるものとは異なりある程度?というのでしょうかエンドラーズ側が通常のグッピーというのか普通に市場にいるグッピーと比べますと原種型エンドラーズは、はるかに安定した個体ですからいままでのグッピー同士の交配結果とは考え方というのか見方見方を同じのは語れないところがあります。

随分と前になりますが、こんな話を聞いたことがあります。
金魚のはなしになりますが、金魚は世界に誇れる鑑賞用改良品種でありますが、中国金魚には千年の歴史があります、日本の金魚にしても400年以上の歴史があります。
こうした長い時間に渡って交配固定をされてきた個体はまだ改良品種としては日が浅いグッピーは遺伝的に到底安定したものとは言い固い部分が多いですね。
このように遺伝的に安定している個体同士の個配と私たちのやっているグッピー交配とでは同じように見えていても起こる結果にはかなりの違いがあるというお話でありました。

今ここでご紹介している交配はこうしたたる程度安定した個体との交配はいままでのものとは少々観点を異質にする必要があるのかもしれませんね。
まぁそもそもプラチナ表現についてだけです色々な構造があるというのが、一見プラチナ表現にみえても違うものが存在するようなのでこの辺も踏まえての様子見でしょうか・・・・・。

しかし美しい個体であります。


Canon EOS 50D・EF100mm  F2.8 マクロ   Photo/S.kobayashi