■読み物シリーズ 2.

メタリックグリーンとレッドウィーンその後

■2020年10月の個体
■メタリックグリーンの若い個体です。
■何とも良い色合いの取り合わせと全く美しいメタリックグルーンですね。
このメタリックグリーンも出現?してから随分になります、基本的に出現した水槽の中からの若い雌に交配させる仔いう方法が古来?からの手法でありました。
が、この頃出現してくる表現は非常に複雑な遺伝構造と厄介なことに遺伝構造とは別に表現形が独り歩きする物が多々あり、このようにただ生まれの近い言うだけではいくら交配させても安定した表現を得ることが難しいというのが現状であります。
仔多分に漏れず、これらメタリックグリーン・レッドウィーンともに近い仔で仔を取りはじめましたが一向にあ安定したという感じにはなってきませんでした。
まぁ、私のところですから、何本かの水槽で仔の数がまとまってはきたもののまったく方向が見えた来ない・・・・・。
そこで、希薄な知恵?を総動員してまずメタリックグリーン・レッドウィーンごとに構造的な仮説をたてて交配をし直すことにしました。
ここで方向はを見誤ると交配どころか単なる交雑以外の何ものでなくなるのですが・・・・・。

メタリックグリーンは雑な発想から多分ウイーンからの原種帰りと想定して、気温的な構造が非常に簡素なエンドラーズに交配してみました。
この交配からの仔たちはほとんどがメタリックグリーンに近い表現になりました、最初のうちはですが。

一方レッドウイーンには構造的に手掛かりが無く交配する個体を選別しかねておりました。
一応Y型ダブルソードやもともとの安定しているウィーンなどと交配してっましたが、得られてくる仔たちは大体Y型ダブルソードまがいといった風貌で全くお先真っ暗と一たところでありました。
そんな折、ゆれはじめてレッドウィーンやメタリックグリーンが出現している水槽に雌の個体に尾びれが透明感のある赤を表現する個体がほんの少しですが出まして。これをバックスクリーンが見えなくなるくらい繁殖している100リットのの水槽から何と抜きだしまして仔を取りましたら、笑まれる仔たちはほぼすべてが赤の表現の強弱はあるこののレッドイィーンといえる表現になりました。
赤の表現の強い個体は腰のメタリックグリーンが赤が被ってしましますが赤という事ではまぁ満足という段階まできました。
お付き合いいただいている先生には
「あぁ、レッドテールが出た訳ね」
ということでありましたが。
要は、ウィーン自体強い表現ではありませんが構造的には赤を持っていますので、長い時間・・・・思い起こしますと私のところに来てかれこれ37・・・38年になりましょうか、の同個体の個配繁殖になかでこのような赤の部分の遺伝的要因が分離してきたという事にあなるのでしょうかね。
ここで注目すべき部分はウィーン自体が持っている赤の因子でありますので、ウィーンの基本的な構造、例えばダブルソードであるとか、レースとグッピー自体の皮下によるきれいなグリーンであるとかにこの赤の因子が影響を与えていないというところです。
普通に考えて見ればレースと赤は犬猿関係でありますから、赤を強く表現することでウィーンの独特の表現に影響が出ない方がおかしいのですが。わかりやすく言えば赤が表現されればグリーンは表現されないこれが今までの常識でありましたが、ここでまた新しい表現方法が出てきたという事になりますね。
「これだからグッピーはやめられない」の一言につきるのでありますが。
■育つにつれてメタリックグリーンが強くなってきます。
■強いグリーンを見せるレッドウィーンの若い個体。
現在のところレッドウィーンですが、この赤表現の強弱は雌側の選別で安定してくるように見えるので、この辺を踏まえて進行中であります。
どうも真っ赤にする方が楽のように見えます、赤が出て単眼模様が出て腰がグルーンはなかなか相当雌を選らないと・・・と思えます、現在一水槽らしい個体がまとまってきている一群がありますが、表現が揃って来ると仔が取りずらくなるような・・・・。
しかし、レッドウィーン関してはそこそこ目どかついたかもであります、いい表現ですね。

話は前後しますが、メタリックグリーンでありますが、先ほどエンドラーズとというお話をいたしましたが、これはですね冷静に色彩表現をメタリックグリーンとエンドラーズを比較してきますと、赤というかエンジ色の表現、グリーンの表現して入り位置がよく似だ部分に表現されていることが見て取れます。
現在の市場にいるグッピーには多かれ少なかれ、また意図的にが・・・
エンドラーズの血が影響している言われています、この辺は先人の仕業?であろうとおもうのですが、こうした特定の表現を煮詰めて行くとこうした部分が顔を出してくる・・・・・のかも。
エンドラーズは雌もエンドラーズ独特のヘテロモルファのようなバー表現と色彩の表現を持っていますので、ある意味で逆さ取りをしてみた訳であります。
しかし、これで話が終わらないのがさすがにグッピーであります。
■赤で揃った個体はこうしたフルに赤くなる個体が多くなる。
■メタリックグリーンとフル赤の若い個体の比較。

やれこれで後は大き目の水槽にでも入れて自然繁殖をと企んでいたのですが、これがこれが、仔の中に全身ブルーの仔が混ざりまじめまして、またこうしたブルーの表現をした個体は全くサイズが上がらない。
弱い訳でも無く普通に生活しているのですが、まったく大きく育ってきい。
以前、ワイルドブルーという名前でご紹介した個体とよく似ているというか、そのものかな・・・。
この辺はまた後日の枠ですが、このワイルドブルーの表現は私のところでやっているホリゾンブルーよりも透明度が高いようでかつエンドラーズがらみと考えると、後部に反射層が弱いことが想像され、よって青の表現もかろうじてというこのなのでしょうかね。
古い話ではありますが、2000年頃、エンドラーズを譲っていただいた彼のところに採集物のグッピーの中にこうした全身ライトブルーで尾びれのラウンド系で透明という個体がおりましたので、ここまでくるとある意味で色彩的な逆光ととらえるのが自然でしょうかね。
普通に飼育する上では20年も30年も同じ流れの個体を飼育していくという事は稀ですからね。
こうした個体は分けて飼育していますが、エンドラーズからのオレンジライン同様やはり仔は現在のところ残せてはおりません。
この辺も原種帰りを疑う要因の一つではありますが。

まぁ、これはこれとして、エンドラーズと交配させた仔たちは相対的にはこのメタリックグリーンの表現を張り合いとうまく繋げていますので、現在にところは、この辺でよしというとこでしょうか。

これは、表現を揃えるというお話とは少し違ってしますのですが・・・・・。
出現してきたメタリックグリーンに同ラインの個体を交配させた仔たちでありますが、そのまま繁殖を続けてあるのですが、生まれてくる仔たちの色彩表現をゆるりとした時間の流れで見ていくと面白いことが見えてきます。
確かにメタリックグリーンのを表現した個体も現れまたレッドウィーンも現れてきました、で赤い表現の仔たちを淘汰してグリーンを主に持ってくように淘汰をしたつもりなのですが・・・。
突然に真っ赤な個体が出現しはじめて、この赤い個体の方が勢力としては強く見えるのであります。
雌をあまり淘汰しないのが問題なのかもしれませんが、赤が強くなるのはとうも流れのように見えます。
ひと昔前では赤のダブルソードグッピーなんて考えられない個体ですからね、ほっておけば増えていくってなかなか難しいものであります。

これはひとつの仮設ではありますが、ここまでお話してきました上で表層という表現が適切かでか解りませんが、表層で形成されている表現に今まででは考えもしなかった最下層の部分の構造によって随分と見た目での印象が変わるという事が解かってきました。
ここでお話しております、メタリックグリーンとレッドウィーンでありますが、かなり雑な表現をいたしますとエンドラーズ化するとメタリックグリーン、グッピー化するとレッドウィーンorY型ダブルソードなどというのは乱暴な解釈でしょうかね?

また継続ご紹介を後日。


Canon EOS 50D・EF100mm  F2.8 マクロ   Photo/S.kobayashi