■研究リポート 244.

メタリック グリーン

■2020年1月の個体
■2020年最近のメタリックグリーンです!

独特で大変に美しい品種です。
画像でご覧いただくと、基本的な表現はウィーンであることが見て取れます。
この個体の特徴は、ボディーの強い赤味と腰のやはり強いメタリックグリーンですね、こうした色彩表現は一見「きれいですね」では済まされない表現です。
ザックリ言えば 赤くなる事とミドリを表現することは従来の理解ですと真逆の方向で基本的にはアリエナイということなのですが・・・・。

はなしは前後しますが・・・・今までグッピー色彩にきちんとしたミドリというのはなかなかお目にかかりませんでしたが、これがひとつの回答になるのではと思っております。

流れとしては、2018年以前出現いらい 胴腹で自然繁殖をさせて来たのですが、画像でご覧頂いているような個体も出ていますが、元々はウィーンから出現のレッドウィーンを固定しようとする過程からの個体が元ですのでどうしても赤味の強いというのかほとんど真っ赤な個体が一緒に出現してきまして、なかなか揃うという訳には行っておりませんでした。
一応淘汰は重ねては来たのですが、全く拉致が開かない感じでありました。

そんな折 お客様から「この表現は非常に薄い」というアドバイスを頂きまして これがとても良い引き金になりました。
こうした表現は受け取る側がしっかいしないといけませんね・・・・・まぁそれはともかく。

という訳で、この画像の個体にワイルド系でなるべく表現構造の単純なメスを交配してみました、はじめて他の品種との交配です。
なんのメスかはご想像におまかせしますが・・・・・交配結果はなかなかの上々です、個体によってはたまにまだ赤い個体が混ざるようですが、ほぼご紹介している画像のような個体になりました。

一昔前ですとこうした見られない表現が現れると胴腹で続けるとそこそこの結果が得られたのですが、この頃のこうした従来では考えられない表現の個体場合 かなり内容が複雑化しているように見受けられますね。

相当に知恵を使わざる得ない世界になてきていますね、すばらしい!


Canon EOS 50D・EF100mm  F2.8 マクロ   Photo/S.kobayashi