■読みものシリーズ 1.

エンドラーズのおはなし 1

こんなページをはじめてみました、この頃グッピーに関する読みものが少なくなったという おはなしをされるお客様が多くなったように思います、そこで最新の情報という訳ではありませんが一つの品種に付きまして雑多にお話を広げて見いようと思います。
まぁあくまでわたしの持っている情報と感覚でありますのであしからず、参考になりましたらということで・・・・・・・・・・。
今回からまず小要望を頂きましたエンドラーズの雑談からです・・・・・・・お約束から大変に遅れましたすみません。

■2007年9月の個体
エンドラーズ原種型とは・・・・・・・。
お客様に「なんで原種って書かないんですか〜」なんて聞かれることがあるんですが・・・・・・・・・・。

私のところのエンドラーズもうちに来てから かれこれ17〜18年になりますね、相変わらずきれいなオレンジ色とメタリックなグリーン 独特なヘテロモルファ柄のブラックの表現を見せてくれています。

先日お出かけいただきましたお客様ですが、もう10年くらい前になりますか、エンドラーズをご購入いただきまして小ぶりな水槽だそうですが現在も健在で盛んに増えているそうです・・・・・・が。
「こうしてみるとなんとなく家のエンドラーズと感じが少し違うように見えるんだけど」
とおっしゃるもので、少し言い訳?釈明?まぁ解説?かな、させていただきました。

原種でありますので、基本的な考え方では表現として不変であろうと思われていことと思います。
しかし、それは自然の中で生活している場合のはなしであります。
エンドラーズですから、基本的には ベネズエラの水で、 ベネズエラの光で、 ベネズエラでの食べられる餌で、という環境下においてということになります。

かれこれ信州という環境、もっと言えば わたしどもスタジジオポエキリアで

18年弱生活している訳ですので、遺伝的な構造はそうは変化しないものの表現的には幾分の変化?をというほどではないですがそれなりの表現の異なりが出てくることは否めないことだと考えています。
お出かけいただきましたお客様は東京都内
在住でいらっしゃるので、幾分の東京風にはなるのだということになります。

少し脱線しますが、今は知りませんが、当時ポエキリアレティキュラータの産地別表現の独特な個体が輸入されてくることがありまして、こうした個体を数年にわたり自然繁殖させますと大体が当時帰化したと言いますか、この辺信州諏訪は温泉地でありまして 当時はまだ温泉の温排水が下水に流されている時代でこうした下水で繁殖したグッピーが採取できる時代で、こうした個体の表現とほぼ区別がつかなくなるような表現にります。
この辺はP.レフェィキュラータの順応性の高さを物語る一面ではありますが、要は一定環境で生活すると、地域変異などの個体は一応に似た表現に戻るというか統一されてくる訳です。
当時で5年くらいで大体似た表現になりました。


これがエンドラーズでありますとさすがに原種というだけありエンドラーズの個性的な表現は多少の変化はあるものの維持される訳ですね。

まぁ同じ水槽で同じ魚を何年も自然繁殖させるというものなかなか少ない例ですが、こうした自然繁殖での表現の変化といものも面白いところですが。
このように全くのコピーとは行きにくいというのは「原種型」と表現している一つの要因ではあります。

■エンドラーズ表現のバラツキ。
自然で自然交配しているフィールド種は別として、原種でも色々な条件?によってエンドラーズの表現に変化?バラツキといったほうがあたっているかな、起こることがあります。
これこそ外界的な要因によるものですが・・・・・・・。

まず私のところの個体でおはなしいたしますと、私のところでは、飼育下がかなり低光量であるため、現在ですと100リットルの水槽で5.6WLED電球2灯、60センチの水槽ですと5.6WLED電球1灯かなり省エネですが、この辺は一応営業でありますのでランニングコストからの要因?でありますが、この低光量下のためにメラニンの活性が弱めで独特のヘテロモルファ柄やオレンジ色が少し弱めの表現になっています。
まぁ目に見えるほどの大きな違いではありませんが。
わたしのところは営業ですのでこの時代致し方ないのですが、こうした環境下の個体から生まれてくる仔たちは十分に光を当てて飼育すればもとの強い色彩表現になり表現が変わってしまったわけではありませんが、生後2週間くらいがメラニン活性に刺激を与えるピークと聞いております。
夏場の野外飼育なんてのは良いと思います。

こうした飼育下による要因による影響というのも色々ととあるようです。

いまさらではありますが、熱帯魚でありますエンドラーズが極端に低温で飼育されたり また夏場で異様に高温下になったり ましてや日に何℃も大きな変化に遭遇することはありえません、彼らにしてみればそんな環境は地球最後の日ですからね。
また、極度な過密飼育これも自然ではありえません。

しかしアクアリウム下ではこうしたことが簡単に起こります。
こうした要因によってエンドラーズの元来もっているうつくしい表現が損なわれることがあります。
エンドラーズ独特のヘテロモルファ柄が破線になったり 単眼模様が現れたり 最近たまに見かけるオレンジラインなどもこの辺の絡みかもしてません。

まぁ考えてみれば熱帯の安定した気候で生活していた彼らにしてみればエンドラーズの生活環境から一だつする訳ですから、首を絞めながら生かされてようなものです、仔に多少のゆがみが出るのは、致し方無いと思います。

ここで一つ、このようにアクアリウム内では自然と同じ環境を整えるのはむずかしいのは当然なのですが、こうした自然では考えられないような環境が彼かの新しい表現を引き出すこともあります。
皆さんはエンドラーズブラオという名前をご存知でしょうか?
「えぇ〜、エンドラーズが青くなるのか?」

いえいえこれは半優勢ブルーにならないブラオらしいのであります、強いて言えば本来のブラオの形であり、いわゆる半優性ブルーを表現するほうが筋違いということなんですが まぁそれは」それてして・・・・。

■エンドラーズブラオのおはなし
そもそもエンドラーズのブラオって見たこと無いですよね・・・・・・。
いうならグッピーのブラオと交雑させた個体とか言うのであればまあそれなりに出て来そうな気もしますが、それってエンドラーズじゃねぇし、ということなんですが。

画像もなく古いおはなしになるんですが、エンドラーズが私のところにきましてある程度の量繁殖してきた頃なんですが、100リットルの水槽一面にに増えたエンドラーズを見ているとなんとなく白っぽく見える個体が目に止まりまして・・・・・・だがしかしであります、とにかく増えた数が多くその水槽から抜き出すことがその時はできませんでした。
その後それなりに注意をしていたつもりでしたが、二度と見ることは無く数の中の一つで白っぽかったがら弱い個体で消えたがと思っておりました。
まぁ量増えたなかにアルビノなんてうまい話は無いわな程度でその頃ははなしが終わっておりました・・・・・が。

当時はエンドラーズを産めや増やせの体制で何本も水槽をエンドラーズにさいておりましたがうちの一本の水槽だけたまにいつか見た白っぽいエンドラーズの仔が見られる様になりましたが、とにかく水槽内のエンドラーズの数が尋常では無いため抜き出せずにいました。
そのうちに気づいたのですが、抜き出せずにいて一週間もすると、どこをどう見てもその個体 うす白い個体がいないのであります。
何度かそうした事が続き、いくらなんでも水槽内で死んでいるという言い訳が成り立たなくなっえきまして、ついに覚悟を決めて一日仕事で水槽をかき回すことに・・・・・・。
その時点で、確かそのうす白い若い個体を7尾抜きだせました。
その時にはじめて
「あぁ〜これはブラオの灰色なんだな」
と解ったわけです、しかしこの水槽で繁殖しているエンドラーズに色彩的な変化の見れれるオスの個体はまったくなくすべてエンドラーズの表現であり青い個体なぞ なんのはなしでありました。
抜き出せた個体はすべて稚魚でいくらか体にヘテロモルファ模様が出始めたくらいのもので、確かに体色はグレーでブラオそのものに見えました。
別に水槽を作りこれはシメた先が面白いと思いきや・・・・・・・成長とともに発色がはじまりっておいおいブラオじゃねーのかよ・・・・・といつている間にふつうのエンドラーズになりましたとさって・・・・・・・・えぇ〜。

その後いろいろと飼育をためしてみてやっと見えてきたのはですよ・・・・・・・・・。
かなりの低光量下でないとブラオの表現でないということであります、光が弱い環境ですと、稚魚期ではブラオ表現ですが成長して発色がはじまると普通のエンドラーズの表現になるというものでした。
ようは普通の環境で飼育していたのではほどこの表現には行き当たらにということなのです。
では低光量下でずっと飼育するとどうなったか?当然やってみました、成長するとブラオ体色に体に紺黒でヘテロモルファ模様が入り色合はグリーンのみ表現されました、独特で下がやはり光量が上がる?というか普通に近くなると普通のエンドラーズになりました。
普通のエンドラーズという表現も自分で書いていていかがなものかとはおもうのですが、普通体色で、ふつうにオレンジ・グリーンと発色してきますからたしかにこうしたブラオ的な表現をもった個体が存在するということはわかりましたが・・・・・・・・・・・なんとも。
とにかく条件が揃わないと表現してこないわけですから、エンドラーズ自体こうした表現を秘めていると考えたいた方が良いのでしょうね。
低光量下のエンドラーズブラオグリーン実に独特でそそられましたが、いかんともし難く・・・・・でありました。
まぁ簡単に言えば低光量下ってみえねぇじゃんっておはなしでした。

■自然交配と原種
私もエンドラーズのファンでありまして、どうしても本物のエンドラーズが欲しくて、というのが元で縁がありまして最近ではベネズエラやばそうですが、選別して採取された個体からの仔をいただくことができましてはなしの内容も広がる一方でありますが。
少し採集地のおはなしをしてみたいと思います、これはエンドラーズは沢山の方々が色々なところから種々の方法で日本に持ち込まれておりますので、このお話は私のところにきた個体と一緒に来たおはなしでありますので、お含みいただきお読みください!

ご本人が自分で輸入をしている方をお付き合いがありましてそこご縁でこのエンドラーズをお譲りいただけることになったのですが、現在では当時のシッパーさんとは連絡が取れなくなっているそうで詳しい採集地域などは不問になってしまいましたが、当時お聞かせいただいた状況ですと・・・・。
まぁ日本でいうところの田舎のバス停の後ろに流れる小川のようなところだそです。
小川はほぼ止水に近いほどにゆっくりとした流れ?で 水は緑色、いうなれば日本でゆう金魚の飼育水のよう、当然PHは高い、当時の色々出てくるエンドラーズのふるさととは少々違うかな。
この時私が感じたのは、この環境の魚なら扱い安、く安定しているに違いないとおもいました。
結果的にまったく期待を裏切らない個体たちでした、たちとは言っても来たのは2ペアですが、しかし貴重な個体でした。

この時に重要な情報がもうひつとありました、その真意につきましては後日やっと理解することになるのですが。
エンドラーズを採集するにあたリ色々な場所で採集したのは当然のこととしても、着目したのは同じ場所で日にちを変えて採集すると採集するたびにエンドラーズの感じが違うというお話です。
ですから何度も採取して一番当時エンドラーズとされていた画像に近い個体を輸入したという内容であります。
これから考えられる、これからは妄想でありますが、エンドラーズ自体ある態度の群れを作っている可能性・・・・つまり全てが原種の群れとは言い難いという部分、採集に当たりあるてどの選別が必要ということと原種に当たるにはある程度忍耐と運がいるいう現実・・・・かなり厳しい現実かなこれは。
この辺の話で色々なエンドラーズが流通している部分がうなずけるきがします・・・ね。

私も?はかな曲がった人間でのでなぜそんなにエンドラーズがほしかったのかといえば、あのオレンジ色がポイントでしたね。
まぁ蓋お開けて見れば、このオレンジは簡単にグッピーに持ち込めないですし、流れ時には100年単位で考えればすでに市場にいるグッピーたちにはエンドラーズが入っていると考えたほうが正論に思えますし、この流れで私のところではルブラの出現になりました。
ここ数年の流れではウィーンの分離化が顕著な個体が見え隠れしはじめどうもそのむこうにエンドラーズが見えている気がしてしょうがないのですが・・・・・・。
すみませんものすごく脱線です。

■自然繁殖によるP.レティキュラータとエントラーズ
レティキュラータ一応グッピーでありますね、自然繁殖させてみると色々なことを見せてくれます。

グッピーの場合は大体が交配種になりますが、自然繁殖をさてみた場合エンドラーズの原種型のように原種として存在する品種とは繁殖の動きというのかライフサイクルというのか・・・・・とにかく繁殖のペースに違いが見られます。
どうゆうことかといいますと、原種や交配種でもかなり固定度が高く安定している品種に見られることなんですが、まず一定期間すごい勢いで繁殖を続けます「最近良く増えて水槽いっぱいになったな〜」
といっているうちに水槽内に稚魚が見られなくなっていきます、そいして次第に水槽内の個体数が減っていきます。
こうした現象がなにをする訳でもなく起こってきます、繁殖に自動的にブレーキがかかるようです、面白い現象です。
こうした現象は水槽のサイズや管理度合いなどでまちまちのようですが、この環境ではこれ以上の維持はムリといっているかのようにうまくシステムとして働きます。
私のところでは、もう非常に長いお付き合いのウィーンエメラルドもう30年以上になりますが、今おはなししているこの原種型エンドラーズなどもこうした現象が幾度となく各水槽ごとに起こっています。
最近ではウィーンルブラなどにも一水槽で見られました、例えばブルーグラス・ドイツなど色々なものと交配させながら進めていく品種では全く見られないことです。
どうしてこのような現象が起こるのかは全く不明ですが、ある意味で自然の摂理なのかもしれませんが、最近原因の一つは解ってきました。
ウィーンエメラルドなどでは顕著にでますが、どうもオスにもメスにも倍数の異なる個体が出現してくるとこのブレーキのいち要因にはなるようです、ウィーンでは巨大なオス個体が出始めます、こうした場合は要注意であります。
原種扱いのラグナなどもこうした個体がひどく出ましたのでラグナは多分自然交配種ではないのかとわたしはうたぐってはおります、これに対してエンドラーズはこうした傾向はほとんど見られません。

こうした原種・固定種に対して交配過程の個体やまだ表現の個体が甘い個体の水槽では、全くブレーキがかかること無く増え続けますが、目標の表現に向かて淘汰・選別を怠ると交配の元の品種に戻っていってしまいますが。
ムリな交配を重ねた結果も品種?個体ほどこうした傾向はひどく出る傾向があります。

わかりやすくいえばP,レティキュラータを画像検索をかけますと1枚として同じ表現の画像がありませんよね。
このP,レティキュラータ自体もっている表現の要因は5つくらいと言われており、この少ない要因を折り重ねて色々な表現を作り出している訳ですjから まぁムリもないいえばそうなのかってところ。

最近自然繁殖をさせるとまた違う動きをする連中がでてきました・・・・・・・・・・・

次回に続く・・・・・・・・・・・・・・。

Canon EOS 20D・EF50mm コンパクトマクロ   Photo/S.kobayashi