■研究リポート 199.


 ブルーグラスのグラス模様
■2017年6月の個体

■ブルーグラスの尾びれのグラス模様こんな風に揃うといいですね〜。

珍しく基本品種のお話です。

ブルーグラスって依然人気のある品種ですね、表現はこうしたグラス柄に下地はライトブルーの表現でっとても繊細な感じがよいですね。
しかしいざお付き合いをはじめてみますとそれなりの個体は得られてきますが、尾びれのグラス柄はなかなかきれいにこの細かいドットが跳んでくれないのは皆様ご承知の現実であります。

以前こうしたグラスと言われる品種にはいろいろな遺伝的な組み合わせがありグラスで揃えてくると文字道理グラスである透明度が高くこの黒いドット模様も消失していくのだというお話はさせていだきました。
通常こうしたグラス柄は親を淘汰し目標に近づくべく理想表現の個体を揃えていくというのが基本的な考え方ではありますが、なかなかにして思うよに煮詰まってくれません。
これは今おはなししたように、いろいろに異なった構造で表現されている個体を似た表現だから同じと考えるのはムリがあるということである訳です。
何度も申しますがもともとグラスで揃えば揃うだけこうした柄は消える訳で、もともとグラスとは透明度をあげる表現であり尾びれのガラス柄と言われる表現とは乱暴に言えば無縁?のお話な訳ですから・・・・・・・・。

おっと脱線しそうになりましたが。
まぁそれはそれとして、ここで画像でご紹介しているブルーグラスのグラス柄としての表現は構造的に揃えることで成立するグラス柄表現であります。
尾びれ全体にしっかりとしたドットが均等に入るようになります、きれいでしょ。

わたしのとろろでも最近やっと少し出てきましたまだ量産出来る段階ではありませんが、一応ご紹介ということで。

このグラス柄表現を最初にはじめたのはわたしのところでは、ギャラクシーブルーグラスを作出した唐沢くんで、この手法でギャラクシーにブルーグラスの表現をきれいに成立させていました。
残念ながらこうした構造によるグラス柄表現が理解出来るようになったのはこの何年ものことでなかなか他品種に流用出来る段階になったのはこの頃のことです。
私のところではレオパード系品種からの個体が最初でやっと幾分ブルーグラスに流用出来そうになってきたような・・・?程度の段階ですが、形になるにはまださきがながそうです。

画像でご覧いただくと、特徴としては尾筒の部分に黒いリングの表現が出てきます、このリングの無い個体は絶対的にグラス柄は不安定になります。
ギャラクシーはそうでしたが、この構造を壊してしまうと二度と安定したグラス柄は単発的な個体は別として拝めなくなります、当時としては唐沢くんの経験値であったのでしょうね、すばらしい洞察力です。
まぁこの構造を汲んでブルーグラスに応用しようという試みの・・・・・・・・過程であります。
しかしきれいに柄が入ります。


Canon EOS 50D・EF50mm F2.5コンパクトマクロ   Photo/S.kobayashi