■脱線 雑学講座 00.


アクアテラリウムのおはなし!

■2017年2月のアクアテラです!
■談話スペースに原種型エンドラーズの展示水槽?というには少々物々しい水槽ですが、生態系の展示としては面白いとおもいます。
お出かけ頂きましたお客様にもインパクトがあるようで「何もしてないようだけど・・・・」とご質問をいただきましたのでざっとですがお話してみようとおもいます。

■まずはタンクデーターから

*水槽サイズ 900mmX900mmX600mm(高さ)
*光源 LED5.6W電球X3・38pcs LED(28赤LED&10青LED)2.2W 観賞用植物育成LED x1 照射時間日に8時間タイマー制御 
*水質浄化 チップフィルターLサイズ(試作タイプ)X1・ エアーポンプ アデックスX-101 1台
*底砂 砕石細かめ少々
*住人 原種型エンドラーズの自然繁殖・レッドレムズホーン
*フード グッピーハイエンド フード エコ フリー・グッピープレミアム プロフード ベビー
*その他 プラントフード 水換えほぼ無し 2015年5月頃より約2年弱 水足主力
基本的に殆ど手はかけていません。

■こうしたアクアテラは元来ビバリウム 生体の生活環境を再現したシステムのなかの一つの手法であります。

そもそも テラリウムは19世紀にイギリスではじまったものらしく小動物を植物と共に環境を再現させた飼育ゲージであります。
そうしてこうした環境再現に水を加えたのがアクアテラリウムということがアクアテラの概要であります。

通常アクアテラは水槽の水位を下げて水辺から水上部を表現されていいます。

わたしもこうした表現方法は好きでまぁ自然の再現とまでは行きませんが色々と試しては見ましたが、従来の方法ですと設備を投資して一時的に作るり上げてもなが続きしない・・・・。
多量な光量が要求されその割に水槽のうような空気が淀んだ環境で加湿となると到底美しく植物が育ちとは行かず 手のかかる割にはどうも・・・各局撤去というはなしになるのは当然といえば当然の結果であります。

海外のサイトなどをののぞかせていただいてもまぁ〜大金と大手間がみてとれますものね〜。

そこでわたくしの植物道楽の経験を駆使しまして?手をかけずに雰囲気を楽しめるような方法を作ってみましたというか・・・・・。
本当のところ、結局こうした方法に行き着いたというのが本音ですが。

とにかく光量を上げると植物は元気が良くなるのは良いのですが巨大化して見た目もあらびて扱いずらくなります、そこでとにかく低光量で湿度が高くても育つ品種のみあつめて植物を密集させることで情景を作るというものです。

容器も水槽の水位を下げる訳ではなく水槽の上部に組み上げるという方法です。
こうした方法ですと草体の根は水槽内に下りているので水をあげる必要が無く上部は空気の流動があり生育に支障はありません、一つの手法ではあります。

こうした環境での育成に向いた品種と
アクアテラ制作時の画像が残っていましたので少しですがご紹介します。

■扱いやすくこうしたアクアテラ向きの植物たち
 
■これはモンステラ・ヤマサキカズラ・マドカズラなどサトイマ科のツル性植物です。
■ポトスのライム葉です、幾分見えているのは原種型ポトスです。
  
■オリズルランこれもよく抵光量に良くたえます。
■オキシカルジウム・アローカシアは昔は?高級種。
 
■水中部はアメリカンスプライト主力です、他はヤマサキカズラ・日本産キクモめずらしいところでは昔のきれいな水中葉を作るロタラロトンジフォリアなどです。
■これは木立ちベコニアなのですが品種によっては水中で結構長く葉を維持するものもあります、当然足?根が水にはいっていれば問題なく育ちます、隣の画像は原種型ポトスと最近植え込んだデンドロビウムです。
■こんな構造になっています!
 
 

■2015年のリニューアル当時制作時の画像です。
リニューアル時にて時間に追われており雑な画像ですみませんが構造はご覧いただけると思います。

画像でお解りいただけるようにスタート時はチップフィルター2台ではじめましたが現在では1台で十分に対応できるようです 。

ご覧頂いているように、まず水槽上部の植物を繁茂させる範囲に樹脂版を立てます、これは植物からの湿度を防ぐためです。

ここではバックスクルーンも兼ねて黒にしてプラダンを使いました。

次にこのプラダンに合わせてスチールの荒い目のネットを立てます、このネットに植物体を固定していきます、ちょうど花瓶に植物体を指したような感じに足の部分を水槽内に浸し 簡単にピニタイでとめて行きます。
鉢に植えてあるものや幾分とレイアウト風に流木などに固定する場合は最近織りの細かい保水力の高いタオルがあり素材が人工のものを使い植物体・鉢などを巻いて個体していきます、毛細管現象でうまい具合に水分が補給できます。
水槽の水に浸したものはすぐに発根がはじまりこれもそのまま育ってきます。
後は情景を見ながら伸びすぎてものの選定とうまく固定していくだけであります。

光は弱いですが、植物体はすぐに反応してきます。
伸びた植物体は情景を見ながらネットにとめていきます、この頃の住人であるエンドラーズ 5ペアくらいからスタートしました。

スタートはご覧の通リ簡素なものです。

 





■約2年過ぎました現在の状況です。

■約2年たった、現在のアクアテラのようすです。

壁の部分はほぼモンステラ・ヤマサキカズラ・ポトス原種型で埋まりました、とにかく低光量のために葉が大きくならず情景を壊しずらくかつ成長が穏やかで扱いやすいです。

こうして画像で比較してみますとかなりボリュームが出てきたことがお分かりいただけると思います。
アクアテラ上部はブルーのLEDライトで照明してあります、一応空をイメージしたものです、両サイドからの画像からも随分とらしい?雰囲気が出てきていますね。
まぁ私の勝手な想像による雰囲気自然風味でありますが。

原種などはこんな飼育もなかなか良いものです、自然の切り売り的な雰囲気で。
この約」500リットルの水槽も現在ほぼ一面に原種型エンドラーズが自然繁殖しています、本来の自然はこんな具合良くきれいに揃ってはいないもののこんな施行も一つくらいはようですね手もかかりませんし。

 
■追伸です、参考までにですが水中部分はこんなシステムで維持されています。
チップフィルターです、こんなたよりなさそうですが十分に機能しています。


Canon EOS 20D・EF50mm F2.5コンパクトマクロ・SONY Xperia Z SO-02E   Photo/S.kobayashi 2017/02/04