■研究リポート 183.


初期型オールドファッションのその後は
■2016年6月の固体

■依然 F1個体です。


■古き良き時代の初期型オールドファッションですね。

画像 1
画像 2

■で 次の段階に入りますね。


以前 初期型オールドファッションでご紹介した個体の続きのおはなしです。

お買い上げいただいたお客様からですが、
「この個体は確かに初めの頃のオールドファッションの雰囲気があるんですが・・・・・・・」
「販売されている個体はF1個体のみで次の代はとらないというのですが、代がすすむと一体どうなるんですか?」
というお問合せをいただくことが多々ありまして、このところ少々数仔を残しておりますので中かららしい?個体がでてきましたので、ザットですがおはなししてみようとおもいます。

ご覧いただいている 上段と中段の画像は以前お話しいたしましたF1個体です。
ダブルソードにファンテールを交配させて尾びれを作っています、ダブルソードで枠を作りファンテールで尾をつなげることでデルタテールが成立しています。
尾びれの色表現が黒に見えるのは強いファンテールの影響で柄が墨流しのように流れてしまうためです、しかしながら当時こうした手法に着目できたことは素晴らしいことですね、敬服に値します。

現段階でこれらのオールドファッションをなぜ代を進めないのかというますのは、このような極端に離れた遺伝的な要因の個体どうしを交配させた場合、いったんはきれいに双方のおいしい?表現を今く相互に表現できるのですが、代を追うごとにひどくばらけてしまうことが多くなります。
いわゆるドレッシンのような感じで振っているうちはうまく混ざって見えるが振るのを止めると簡単に分離してしまう。
グッピーの交配でも全くおなじようなことが起こります。
ですからこうした交配からの表現は一定期間で交配のし直しが要求されてきます、まぁ乱暴に言えばF1状態が一番美しい表現であるとある意味ではいえます。

ではどうなっていくのでしょうか?
画像1をご覧ください、尾びれに柄が表れてきます。
これは基本的にファンテールの力が弱まってきている兆候を示しています、押し流す力が弱まった分柄が出現してくる訳です。
こうした表現が出てきますと尾びれの表現はきれいになりますが、その分尾びれのデルタの維持が難しくなってきます。

画像2.をご覧ください、これはその次の段階になります、ついにボディーのオールドファッション独特の柄が乱れたり画像のように消失した個体が表れるようになります。
また こうした表現的な変化に加えて遺伝的な表現がオリジナルと異なる構造に変化してくる場合もあります。
現在市場にいるオールドファッションは基本構造がソードではなくもう少し尾びれのつきやすいボトムになってきているようです、仔をとるとオールドファッションボトムが出現してくるのは そのためです。

オールドファッションはある程度代がすすむと作り直しがというはなしがでるのもこのせいとおもわれます。
参考になりましたら。


Canon EOS 50D・EF50mm F2.5コンパクトマクロ  Photo/S.kobayashi