■研究リポート 172.


ドイツイエロー・ホワイトウイングといわれる表現の基本構造の考察 1

■2016年2月の固体
■最近のドイツ・ホワイトウイングの固体
■この胸鰭が白で表現されて煮詰まった固体はこの白い胸鰭が伸びだす、大変に美しいものです。

このホワイトウイングと称されてきた表現は大変にうつくしいものでよいものなのですが、基本的な構造に付きましては多くの遺伝的な表現と同じくなかなか明確な構造は語られれは来ておりませんでした。
私のところでも安定したホワイトウイングの表現をする固体を飼育されているお客様は何人か居られるものの基本的な構造ということになりますと・・・・・・・。
私自身はドイツのベース構造をグラス側に振った固体にホワイトウイング表現が得られることが多かったためグラスとの関係を疑っておりました。
また飼いこまれたホワイトウイング表現はリボンタイプでもない固体がこの白い胸鰭が長く伸びだすのとも知られておりました、スワロー・リボンに次ぐ第三のロングフィンといわれるのもこの辺からのはなしであります。

そんな中おそらくこれがホワイトウイングの原点であろういただいたのが、もう随分と前のことになりますがウイング系といわれるプラチナピンクグラスでありました。
当時私がホワイトウイングとグラスと絡めたのは当時の私のところのグラスにこのウィング系をもったものがいたということになります。

まぁわたくしめがこのウィング系を理解するのに多大な時間がかかってしまいドイツホワイトウインの考察にいたるのがやっと最近になってしましましたが。
まだ結論には至っておりませんが、ここで少し現在の経過をお話してみようとおもいます、興味のあるかたもおられるとおもいますので。


■2016年2月のF1固体です。
■幾分くなびれに白が出た固体

■オス親がプラチナピンクですので、タキシード部分にピンクが見える固体もいます。
■単純に言えば赤にドイツの交配ですので、シミ入りドイツまがいもいます。
 
 
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■オス親はプラチナピンクグラスです。
 
■メス親はドイツイローです。

ご紹介いたしておりますのがF1固体のバリエイジョンです。
簡単にご覧いただいておりますが、このF1を採るのに少してこずりました、最初簡単にオスメス入れておけばとはじまたもものいつまでたっても仔が取れない・・・・・・。
最近のグッピーは構造が複雑になっておりますので、あまり遺伝的な構造が離れた個体同士は仔が採りにくいといわれています。
まぁ簡単にいうとなにをもって?どこまでが?レティキュラータなのかって話になってしますのでこの部分はこのくらいにしておきますが。
とにかくやっと仔がとれまして、発色がはじまった固体をご紹介しています。

生まれてきた仔の表現は一応セオリーどうりですが、どの固体もこのサイズで胸鰭はすでに黒を表現しておりすでにほんの少しですが胸鰭の先が白い固体も現れてきました。
想像していたより流れは早いようにもおもえますが、ウイング系の表現は遺伝的に持っているということと表現するという部分はニアイコールではないのでもう少しようすを見る必要はあるとはおもいますが。

まだ若い固体でが一応ご報告にて。


Canon EOS 50D・EF50mm F2.5コンパクトマクロ   Photo/S.kobayashi