■研究リポート 163.


 タイガー ルブラ ホリゾンブルー

■2015年9月の個体 
■まだ若い固体ですが、しっかりとしたタイガー表現の固体です。
■この固体は2013年のタイガールブラです、色彩表現の比較に載せてみました。

先日ご紹介いたしましたブラックテールのように自然発生的?に現れてくる表現に対して今回ご紹介するような固体は作為的に交配を繰り返して戦術と戦略をもってして得られえくる表現です。
狙いをしっかりと整理して取り掛かる必要があります。

この表現はホリゾンブルーにタイガールブラを交配させて成立させており、最終的にホリゾンブルーのタイガーを狙ったものです。
ご紹介している固体はその第一段階で、F2でタイガーを分離したものです。
最近はこうした交配中でもルブラ表現を維持することが随分と可能になってきました。

タイガールブラと色彩表現を比較して見ましょう。
基本的に両固体ともにタイガールブラであるのですが、ホリゾンブルーが一枚噛んできますと随分と表現の感じが変わっってきます、これはメラニン量の違いによるものもひとつの]要因と推測されますが。
ルブラホリゾンブルーの方は透明度が高くまるでブラオかバイスの風情です、まぁこれだけごてごてと色がでてきてブラオといってもピンとはきませんが、基本的にホリゾンブルーは半優勢ブルーの固体が多いので無い事はないですが・・・・・。
まだ固体数が少ないのでこの辺はもう少し待ちでしょうか。

大きな違いはボディー前半の表現です、このタイガールブラの場合グラス系の固体ですのでボディー前半の表現はやはりグラス系固体表現に見られるようにこめかみにブラックのラインが入り色彩表現はなく反射面的な感じになります。
それに対してタイガールブラホリゾンブルーはこめかみのブラックのラインは寸断されておりボディー全体に透明感が高く透けた感じに見えます、この透明感の高さこそホリゾンブルーの因子によるものです。
よく表現されるラズリーやアクアマリンではこうはいきません。
そうしてこの透けた感じの表現にタイガーによってコントラストを与えています、面白い表現になりました。

しかし、淡い色彩表現でなんともきれいな固体ですね。
この固体はタイガーとしての上がりはなかなかよいです。

先のはなしではありますが、タイガーでホリゾンブルーが狙いどうり成立できますと、またひとつフルブルーのデルタに近づけるとおもうのですが・・・・・・。
なぜゆえにここでタイガーがらみなのか言うところがミソかな〜・・・・・・・・ゴールデンではダメなんです・・・・・・・。


Canon EOS 50D・EF50mm F2.5コンパクトマクロ   Photo/S.kobayashi