■研究リポート 143.


全〜部 ブルーグラス
■2014年9月の個体
■得られた仔たちはすべてこんな表現になりました。


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■アイボリーグラスのオスにアイボリーグラスハイブリッド系ブラオのメスを交配させてみると・・・・・・・。

よくものの本には「ブルーグラスを作るにはレッドグラスにブラオなるものを掛け合わせると仔はすべてブルーグラスになります」なる一節が登場します。
当サイトをご覧いただいておりますお客様の中で実際にやって見たって方はおられますでしょうか?

私の場合基本的に自分でやって見ないと信じれれないという非常にわるい性格をいたしておりまして、残念にも随分と古い話になりますが当然やってみました。
確かにブルーグラスらしき?個体にはなりました。
このらしきというのがミソであります、サイト上で再三お話いたしておりますように市場にいるブルーグラスはグラスで揃っている訳でもなくようは、モザイクグラスとかファンテールグラスであることはご存じの事と思います。

こうした個体でアカとブラオを交配させても到底グラスといえる品物にはならないのであります、柄は墨流しのように流れモザイクにもならずという事になり、らしき個体という訳でとてもブルーグラスと呼べるよな個体は難しいものです。

ましてやお相手がブラオとくれば体格は劣化しここでもけして満足というものにはほと遠くなります、露骨なはなしよくなる原因が見当たらない、これでは誠にムダのひとことであります。

そして時代は流れまして、ここ二年ほどもっと気楽にとうかはじめてすぐの方でも堅苦しい話でなく簡単にこの世界に誇る日本のブルーグラスを楽しんでいただくことは出来ないのかという方向で色々なチヤレンジえをしてきました。
ここに来て少々おはなしを広げられる部分がでてきまして、方向のまぁ一段ということで。

今回のテーマ、「親を淘汰するばかりが方法ではない 」であります。
画像でご覧いただいておりますが、基本的には先ほどおはなししまして、うまくなかった交配なのですが・・・・少し揃えて他品種の力添えをいただきますとこんなに変わり、はなしのようにそこそこのブルーグラスを繁殖出来るという実例であります。

親に使うのはアイボリーグラスのオスにアイボリーグラスハイブリッド系ブラオ(要はアイボリー持っていてグラスよりのブラオという訳)のメスを交配させる。
得られてくる仔たちは、ご覧いただいております画像のような個体ですべてブルーグラスになります、この個体でしたら十分にブルーグラスっといえますよね、体格もそこそこよくなりますし。
淘汰が必要な部分はほとんど出てきませんね、面白いでしょ。

どうして最初におはなしした交配とは結果が異なってくるのか?
ブルーグラスの青は、半優勢ブルーといわれるもので、基本的に煮詰めて揃えて青くなるという仕掛けのものではありません、ラフな言い方をすれば赤に揃わない部分が青く見えるという品物ですからこうした手法が使える訳です。
そうしまして、普通にレッドクラスとブラオの交配に少し他の要因を加え補正をしていきます、まず交配に使う個体をアイボリーグラス系にすることで得られてくる仔たちの体格が改善されます。
またレッドグラスの代わりにアイボリーグラスを使います、アイボリーは赤の抑制因子であることはもう皆さまはご存じと思いますので説明はここではいたしませんが基本レッドクラスと構造は変わりません。
何故アイボリーグラスかと申しますとまず体格がしっかりとしたものに維持されやすくなり、ブラオと交配した際には、赤の部分。アイボリーの部分共にヘテロになりアイボリーの抑制表現が影響なく得られれてくる仔たちはすべて半優勢のブルーになります。
またただのアイボリーではなく強くグラス側に振った個体ですので、仔たちにはきれいな細かいグラス柄を表現することが可能になります。

こうして得られた仔たちの次の代にいたしましれも赤とアイボリーが揃ってホモになる可能性は無いことはありませんが、確率としては低くなりレッドグラス・ブラオの出現を見るとことは少なくなります。
そこそこの期間さほどの淘汰の必要なくブルーグラスとしてお楽しみいただくことが可能になるわけです。

遺伝的要因をある程度整理出来た個体ではこうした方法も望むl事の出来る時代になってきたことは素晴らしいことだとおもいます。

一つご注意、ここでの交配で使っている個体は私のところである程度要因を揃えた個体での交配結果ですので、なんでもアイボリーなんでもブラオでOKという訳ではございませんのでその辺はお含みください。


Canon EOS 50D・EF50mm F2.5コンパクトマクロ Photo/S.kobayashi