■研究リポート 129.


 久々刺激的な個体が出現しました!

■2013年12月の個体
 

■まだ若い個体ですが、赤と黒のすばらしいコントラストです、こんなレッドテール見たことないし。


こんな暮れにきまして・・・・・・・・まぁ時期は関係ないですね。

このごろ昔のようにレッドテールに触角が動きまして・・・・・お譲りいただきましたレッドテールタキシードより多くのレッドテールを構成出来る遺伝的な要因を手にすることが出来ました。

そこで、 以前より疑問を持っておりましたフラミンゴ・フルレッドなど 私なりに再構築を試みることでそれなりに疑問のいくつかは納得出来る結果を得ることができました。

そんな折、レッドテールタキシードをお譲りいただきましたお客様から

「もう少し手を入れて維持してもらいたいな〜」

とご指摘をいただきまして、元をお譲りいただいた手前

「こらやまずい」

という訳で少しまじめに数繁殖させて淘汰を行い表現をゆるくですが表現を揃えている個体の仔どもたちの水槽であります。

水槽を泳いでいる仔たちはそれなりの表現の個体で
「うん うん 少しは思う表現で揃ってきたなって〜〜・・・・・・、なにこれ?」
というのが今ご覧いただいている個体です。

まぁこの個体が定石のタキシード個体であるのであればとり分けてどうこうという事はないのでありますが・・・・・。

まず、これタキシード?妙 赤いし・・・・・・・・・。
胸鰭 黒いし・・・・・。

タキシード表現で胸鰭が黒いという表現の個体は普通に見るものですよね、しかし非タキシードの個体ではね〜。

強いて言えば、グラス、たとえばレッドグラス・ブルーグラスなどにたまに見ることがありますよね、またドイツイエロー、しかしこのような強い表現ではなく胸鰭の上側一・二条くらいの場合が多いですね。

現在、胸鰭が黒くて非タキシードとくれば・・・手を染めているウィング系ですよね・・・・・・・・・・。

まだ若い個体ですのでこの段階ではなんとも言えませんが、この先成長にともなって鰭先一 二条が伸びてくるようでしたらこれはという事になるのですが・・・・・・・・・・この辺はもう少し様子見ですか・・・・・。

体全体からくる表現を見れば普通体色のフラミンゴってところですね。
しかし、胸鰭の黒とボディーの赤、このくらいコントラストがきつく出ると独特な雰囲気になりますね。

今までこの個体のように、尾の赤いそれも単色で赤い品種の場合、単色赤色をきれいに見せるためにメラニンを抑制するという手段をとりますね。
ゴールデン化・アルビノ・RREA化することで単色赤色を維持しやすくする訳です。

ですがこの個体の表現のように黒が絡んできますとこうした手法が使えません、これは厄介になります。
メラニンを抑制してしまったら胸鰭が黒くならず通常のフラミンゴ?になってしまいますものね。
普通体色で無地のレッドテール、かつ尾びれを付けて胸鰭の黒、これは真っ向勝負って感じですね。

ひさかた触角が動きました、皆さんはどう見られました。

先が楽しみです、またご報告を。


Canon EOS 20D・EF50mm F2.5コンパクトマクロ Photo/S.kobayashi