■研究リポート 114.


 グリーングッピーへのアプローチ 2.

□分離させたグリーングッピー?をご覧いただいています。

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□これらの個体は予想どうりの表現。

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□この辺までは想像していた範囲の表現。

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□こうした表現が現れる個体、ここらあたりの表現が少々問題?アリ?か・・・・・・・・・?

画像 11
□左の画像は、比較、参考の為にグッピーの表現構造にほぼなったエンドラーズグッピーハイブリッドの画像です。
きれいなブルーを表現して来ます。

先日ご紹介しました「グリーングッピーへのアプローチ」の続きであります。

アイボリーにもどして交配させたいくつかのメスの仔をとってみました。
得られた仔を一応表現でわけてみました。
画像1〜画像4はエンドラーズのバーラインが残ったまま常がアイボリーでそろったもの、画像5〜画像8はアイボリーでそろっていてボディーのエンドラーズバーラインが消えているもの。
この辺までは交配をはじめた際、想像をというか期待していた表現です。

ここで少々?問題なのは画像9.10です。
見た目ほぼアイボリーグラスボトムソードですね、これをどうとらえるのか?という部分です。
いったいエンドラーズの表現はどこに行ってしまったのだろうか?

ここにもルブラとレースの交配で体験しているジャンケンの原理?が働いているようです。
最近の交配よる作出の場合このパターンが結構多いようですね。
まぁその前にグラスとはなにか?という定義的な部分をクリアーする必要があるようですが・・・・・・・・・。

それはそれとして、このジャンケンの原理というのは、交配した場合遺伝的に互いの構造がある程度ハッキリしていて得られる仔は想像できるのですが、どちらの表現が強く出るのかやってみなくては解らないというもの。
表現的にジャンケンをしてどちらが勝つか、またはアイコかというもの。
この作出の場合常にアイコに持っていけるか、といった感かな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
なかなか面白い!

それとこのボディーの色合いですが今のところ原種型エンドラーズのようなスカッとしたグリーンの発色が出てこない。
まだ代数がいっていないので仕方ないといえばそうなんですが、なぜすぐにグリーンの発色が期待出来ないのか。
これはグッピーとエンドラーズの皮下構造の違いによるものと想像できます。
構造がグッピーに偏ると青みが強くなりエンドラーズに偏ると透明度が高くなります、参考に画像11.をご紹介してありますのでご覧ください。
エンンドラーズグッピーハイブリッドで構造がグッピーに傾くにつれ画像11.の個体のようにきれいなブルーの表現になります。
したがってこの交配の場合常にアイボリーが揃ったら基本構造をエンドラーズに近づける必要がある訳です。

こうして実際図面を立て交配してみるとなかなか図面通りにいかないこれが面白いところですね。


Canon EOS 20D・EF50mm F2.5コンパクトマクロ Photo/S.kobayashi