■研究リポート 111.


バイオレッドクラス玉砕

■2013年3月の個体
このように少量は得ることが出来るバイオレットグラスの表現
同胎にはこうした表現が多く現れて来ます

2011年以来このバイオレッドグラスらしき表現を何とか安定する事は出来ないのかという訳で、一応図面を考えて図面に沿って揃えるべく交配を重ねてきました。

構想としては、アイボリーで揃えて今までの赤を抑え、このアイボリーで抑制出来る赤の量を減らし下地に残る青の表現の多い個体を抜いて、この用にバイオレッドに見える個体はアイボリーでは抑制出来ない赤表現を持つものという狙いでした。

基本、訳のわからないはなしですので、面倒な部分は聞き流してくださいませ、よろしく!

そこでアイボリーのボトムを揃えて交配させることでアイボリーで抑制出来る赤の数を減らし、ボトムは尾びれに柄が無いですから、この個体も基本アイボリーグラスでありますのでグラスというよりしいて言うとモザイクでありますから交配しても尾びれは付くと踏んだわけです。
そうして得られる仔の中からバイオレットなる表現を集めれば何とかなるとみていました。

これがでありますね、さすがに無知の産物でありまして、確かに尾びれも付いてクラス模様にもなるのですがバイオレッドの表現になるものがほとんど得られない。
出ないというのであればまだ攻めようもあるのですが、出ないことは無いという程度・・・・・・・・・・・・・・・。
いくつもの個体で仔をとって見ましたが結果としては似たりよったり、体格もよく尾びれもきれいに開くのですが、何せバイオレッドになってこない。

基本的な構造は揃いつつあると思っていたのですがなんとも成果が出ないというより進歩の跡が見られない。
さすがにいじれてきたものの成果ナシ・・・・・・・・・・・・・・・。

ここで私は重大な無知に気づきました、たとえばUS系のパープルなどは下地を赤にしてグラスというようにきちんとした色表現を使って表現されています。

このバイオレッドグラスの場合、主な色表現を削除して残りの残物?によって色合いを表現させようとしている訳です。

ここに落とし穴がありました、この下地による表現はどうも成長過程でバラツクというより飼い方で、環境で各個体こと変わるという部分です。
まぁ考えて見れば、本々が色表現ではない?というとまずいのかもしれませんが、であるわけですから安定しなくて当然な訳ですね、こう仮説すると胸に落ちました・・・・・・・・残念・・・・・。

ようは設計の失敗か、とにかくこの手法では安定したバイオレッド表現は出ないことは無いが望めない、神のみぞ知るになったというご報告であります。

また何かあたらしい要因でも見つかればはなしは別ですが、今回は玉砕です・・・・・・・・・・・・・・・




Canon EOS 10D・EF 50mm Compact-Micro Photo/S.kobayashi