■品種研究リポート 95.


 レッドテール メスの尾ひれのはなし!

■フルレッドとアイボリーグラスの交配

今、ひとりごとでダラダラとグッピーの散文をご紹介しているレッドテールのおはなしの中で、研究リポート 93でお話した尾びれの話の続き編でメスの尾びれの話です。

前回と同じフルレッドとアイボリーグラス交配なのですがメスの尾びれに着目してみました。

      

ヨーロッパ系フルレッド
X
  
アイボリーグラス
これは、ヨーロッパ系フルレッドメスの尾びれです、胴腹で3世代めの固体です、このオスを交配に使いました。
さすがレッドテールで揃ってきています、やはり尾びれは単色の赤色です。
この尾びれは交配に使ったアイボリーグラスのメスの尾びれです。
得られたF1の仔のオスはうまく尾びれがデルタになりましたが、メスはどうでしょうか?

F1固体
これがF1固体のメス側の尾びれです、まったくはなしのような尾びれの表現ですね。

研究リポート 93.でご紹介いたしましたフルレッドをデルタにしたお話のメス側のお話です。
まるで絵に描いた教科書のような画像になってしまいましたが本当の交配結果であります、前回見ていただきましたオスの画像に比べますとメス側の表現は交配内容が顕著に現れています。
確かにレッドテールとグラスを交配いたしましたって感じですね。
ですからレットテールの構築にはこうしたメスの表現にまで気を配らないといけません、やはりレッドテールですから赤い尾びれを、であります、こんな目でレッドテールのメスを見たことはありますか?
正に、底をみる楽しさであります・・・・・・・・・・・・・・・・。

■レッドテールのメスの尾びれの表現

例固体 1.
これはきちんと造りこまれたレッドテールタキシードのメスの尾びれです、ちゃんとレッドテールしてますね、すばらしい。
こんな固体はなかなかお目にかかれない・・・・・・・・・・・・・・。
 
例固体 2.                                           例固体3.
これもレッドテールタキシードのメスの尾びれ、あれっ赤も弱くシミまで。
ここまで来るとレッドテールというよりもモザタキ?

例固体 4.
こりゃいかんという訳で力技、ゴールデンにして見ました。
しかし赤くないものは赤くならない、当然・・・・・・・・・・残忍・・・・・・・・・・・。

丁度良いレッドテールタキシードとうまい作例がおりましたので、ついでという訳ではありませんがご紹介いたします。
例固体 1.は大変によく造りこまれたすばらしい固体です、この固体はすでに一年近いものですが、尾びれにシミ一つ無く正にレッドテールタキシードです。
これに対して例固体 2と3はシミが入り赤色まで引きはじめています、割合とよく見るレッドテールタキシードのメスです。
これを改善する方法の一つとして、メラニンを抑制してしまうというもの簡単な手法です、例固体 4.はゴールデンにしてメラニンを抑えたものです。
この感じの尾びれは良く見ますよね、しかし黒は抑えられてきれいに見えますがやはり赤くないものはどうやっても赤には見えませんよね。
これらは例固体 2〜4は、レッドテールの名でよく見られるメスの表現です。
無地赤を狙い交配を重ねるにはよく作戦を練る必要を痛感いたしますね、面白いお話でした。


Canon EOS 10D・EF 50mm Compact-Micro Photo/S.kobayashi