以前からラグナデバドスは原種型エンドラーズとは一線あり、原種ではなくフィールド交配種と考えられるという仮説を立ててきました。
2003年に縁なりまして私どもにきまして、以後2011年現在まで代を続けて来ています、今までいくらか表現がレースのような表現の個体が現れることがありましたが、数繁殖した個体のうち一つ二つで分けて飼育してみましたが結局当初の個体表現と同じものが生まれてくるばかりで割合と安定した表現を保っておりました。
ここに来て今まで水槽三本に分けて飼育を重ねていましたが、その内に一本の100リットルの水槽で得られる個体に変化があることに気づきました。
先日ラクナバンドとしてご紹介したのもこの水槽から得られた個体です、他の二本の水槽の個体は相変わらず変化なく初期に似た個体表現のものが得られています。
ラグナデバドスはフィールドでエンドラーズとレースに似た表現の個体による自然交配種ではないのかという仮説を立てていたため今回得られてきた個体はある意味で納得出来るものがあり、「ついに来たか」といった感は拭えません。
同じ2003年に来ましたエンドラーズも水槽3本に分けて自然繁殖させていますがこうした表現の変化といったことは待ったっくといって見ることができません、やはりラグナは交雑種であるという思いはいちだんと強くなりました。
今回はかなりの比率でパターンかした個体が有られましたのでここにご紹介してみたいと思います。
表現のパターンを大別してみますと当初からの表現も加えて5パターンに見てとれます。
全体の個体数は100リットルの水槽に一面に詰めて個体が見えるくらいの数ですからかなりの数になります、数えた訳ではありませんので見た目の表現になりますが、大半はAの表現初期の表現です、初期の画像と比較して見てくださいほとんど変化はありません。
今回一番多く現れたのはBの表現、ボディーの中心部分にラグナ独特のオレンジ色の表現を割ってレースのような柄が現れはじめています。
こうした表現の個体が30以上見られます。
そしてCの個体が2尾、よくウィーンなどを長期自然繁殖させた水槽などに見られるように体格が非常に大きくなる個体、今回に場合はご覧のように色彩表現はラグナデバドスとは異なりますが。
このDの個体が1尾、これはCの個体のように大きく育ちましたが全く色彩表現がありません。
この個体も1尾しか出ていませんがEの個体、完全に腰にラグナバンドが見られます。
現在のところメスの表現は先日のラグナバンド表現の1尾をのぞいてはすべて透明の無地ですのでこれらのオスにどれが当たるかは見当がつきませんが今回は一応胴胎の若いメスをいっしょにして分けて飼育してみようと思います。
そうした色彩表現の変化したパターンが安定したものになっていくのかは定かではありませんがラグナデバドスのルーツを探る旅としては面白そうですね。
ここでオス・メスともに出てきている縦バンド模様は近いものではプラティーの原種などに見られますね、面白いところです。
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