■雑学講座 4.

ウォータースプライト考察 4.

Water sprite consideration 4.

■ウォータースプライト・スマトラ スプライトの水上葉のはなし。


 
左の画像がウォータースプライトの水上葉です、そして右の画像がスマトラスプライトの水上葉です。


これがウォータースプライトの水上葉です、確かに見た目もミズワラビですね。
しかしこの個体は淘汰が進んだ個体のためこうした水上葉でも簡単に水中葉を作ります、右の画像がスマトラスプライトのたぶん水上葉です、たぶんというのはまだ半水中葉という事も考えられるという部分ですが。
私のところの個体は水中では成長が割合とゆっくりなためにこうした水上葉を作りにくいですがやはり最後は生命のサイクルによってこのような水上葉を作ります。
こんな葉型になるんだという事を知っておいていただいてもよろしいと思います。

ラオス スプライトというもの。

 
■ラオス スプライト水中葉です。

お客様からのいただきものです、2007年にラオスとミャンマーの国境にて採取されたスプライトの一種とお聞きしました。
ご覧のように今まで市場にあるベトナムスプライトよりもまだ細かい葉というより糸の様な葉をつくります、非常に繊細な感じのする美しい品種です。
一見キクモの水中葉を思わせるようです。

最初は、スプライトという事で少々なめてかかったため、実際は結構手を焼ことになりましたが・・・・・・・・・・。
まだ日本に来て日が浅い品種ですからお譲りいただいた個体は、フィールドからの淘汰が全く進んでいないものというより今まで良い環境(フィールドに近い環境)でされてきた個体でした。
ある程度水槽内で育つようになっていたものをいただいたスマトラスプライトですらなからの淘汰が進むまで4年以上かかっていますからフィールドに近い環境で育てられた個体ですから。
そう考えれば最初から手を焼かずにすんだのですがスプライトと聞くイコール手がかからないという印象がどうしてもいたしかたないところですね。
栽培につきましては独り言で先日書きましたが、現在のこのラオススプライトの栽培条件としてはPH値で5.0前後でないとほとんど育ちません、まぁ手はかかりませんが同居させる魚にはかなり制約が出てきますね。
炭酸塩硬度が比較的ある水質で二酸化炭素でPHをコントロールする環境ですとどうしても不安定気味になり長続きしないですね、軟水側にもってきて完全にPHを下げてしまった方が現段階では簡単かもです。
実際にやってみましたがPH値で7.0近辺ですと新芽一つ出すことなく表現的にアッという間に枯れるという印象になります、面白いスプライトです。
ラオススプライトでネット検索ますと中にはアルカリ性で育つと書いてあるものもありますので、そろそろ淘汰が進んで水槽慣れ?しはじめた個体もあるのでしょう、わたしのところの個体はまだ先が長そうです。


今私のところでは同居人はラグナデバドスたちですがどのくらい時間をかけて普通に扱えて普通にグッピーと同居出来るようになるのかは楽しみなところです。



Canon EOS 10D・EF 50mm Compact-Micro Photo/S.kobayashi