今回はプラチナショッカーに迫ってみることにしました。
■まずプラチナショッカーの話から
プラチナショッカーについてはいろいろな話が出ているようで会話が盛り上がる品種で楽しいものです。
このプラチナショッカーは何が一番売りなのかをみあやまっているために現在多くの脱線をまねいていると思われます、そこで簡単にプラチナショッカーでなくてはは成立できない決定的な表現を上げてみましょう。
*まず、タキシード表現をしながらその上にレース模様を表現できる。
*次にタキシード表現をしながら尾びれはレッドグラス模様を表現している、簡単な話タキシードレッドグラスという表現が成立している。
*かつ強いプラチナ表現をしていて大変に赤みが強い。
こんなところなのですが、残念ながら今まで日本で育成されているグッピーの中ではこうした表現は存在しえませんでした、よくお客様に説明のためにこう申し上げるのですが「ブルーグラスのタキシードって見たこと無いですよね」また「タキシードの上に柄表現は出ないですよね」みなさんなるほどとおっしゃります。
そうなんですここがポイントになる訳ですそこで。
■ギャラクシーショッカーの狙いとは
プラチナショッカーは非常に複雑な構造であるためただ漠然と繁殖を重ねても維持することですらおぼつかない品種です。
そこでもう少し内容を単純化し簡単にこのプラチナショッカーの表現を維持するようにできないかというのがまず最初の発想でありました、細かい構造的な話をしなければある意味でプラチナショッカーはギャラクシーのタキシード表現ともいえますからね、よい発想でありますでしょ。
基本的に プラチナショッカーはYプラチナXレースでありますからまずこのプラチナレースを整理してしまおうというのが基盤です。
そこでこのYにプラチナレースをそしてXレースにすれば少しは楽になるという安易な発想であります、ここが固められれば後はタキシード表現とのせめぎ合いに集中できる訳です・・・・・・・といけばよいのですが・・・・・・あくまで希望的観測ですが。
上の画像をご覧ください、ギャラクシーグラスとプラチナショッカーのメスとの交配したF1で得られた個体の画像です。
まだ若い個体ですから本格的な表現はこれからですがなかなか派手なものになりそうです、タキシード表現を下地にやはり柄が表現できてきそうですね、今のところ狙いどうりな感じで楽しみなところです。
■プラチナショッカーという品種名について
先日私のグッピー追及の恩師でありますDr.G氏よりお話をいただきましてプラチナショッカーの創造主の方がこの品種に関して雑誌に寄稿されたということでプラチナショッカーの基本構造に対する考え方が違うので品種名を変えるとおっしゃておられました。
区別化するため”プラチナブラックレース”という品種名で話を進めるとのことでした、うまい品名ですね、プラチナショッカーより品種の表現状態をよく表しているとおもいます。
プラチナショッカーはタキシードであるという考え方のようです、まぁこのタキシードという表現の線引きの問題といってしまえばそれだけなのですが、プラチナショッカーは明らかに今までのタキシードとは異なることは間違いありません。
そうでなければタキシード表現の上に柄を乗せるなどいままでのタキシードからでは考えられません、今までにないタキシードと似た表現で、このタキシード表現のヘテロという形でこうした独特な表現を可能にしています。
また今までのタキシードではタキシードでグラスを表現することはできませんでした、そこでこの二枚の画像をご覧ください。
左の画像をご覧ください、この個体はプラチナショッカーから出現するタキシード表現がホモのものです、タキシード部分にはレース模様は表現されません、しかし今まで作りえなかったタキシードレッドグラスになぅています。
右の画像は一見ネオンタキシードのシミアリ個体ですね、実はこの個体今までのタキシードを使ったタキシードブルーグラスなのです。
このように従来のタキシードではタキシードの上に他の表現は難しくかつグラス柄をきちんとした形で表現することはできません、またプラチナショッカーのおけるタキシード表現はホモですとキシードの上に他の表現は難しいですがグラスの尾びれを付けることができます。
つまりプラチナショッカーの表現は従来のタキシードではなく、タキシード表現でヘテロでないと成立しないということがおわかりいただけましたでしょうか。
そこでこうした構造をもっている個体はプラチナショッカーという品種名で良いのではと考えています、最近この個体を維持されているところが少なくなってしまったようで、またこのプラチナショッカーの名を残したいともおもいますしいかがでしょうか、クレームのある方は私まで。
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