■研究ルポート 55.


ギャラクシーブルーグラスの秘密.1


□2009年04月の固体です。 □2009年06月の固体です。

この画像は同じ固体を成長を追って撮影したものです。
■胴腹から得られる固体です。
ギャラクシーブルーグラス から得られる赤側です。
基本的にブルーグラスですからブラオ表現も出現します。

ギャラクシーブルーグラスってファンが多い品種ですね、たまにお問い合わせをいただくので丁度上手い固体がおりましたので久々少し書いて見ました。
ご紹介している画像は私のところでギャラクシーブルーグラスの作出者である唐沢氏の系統の一番血の濃いラインの固体です、上段の時間をおって同じ固体を撮影した画像をご覧ください。
唐沢系の場合成長につれてご覧のようにグラス柄が現れてきます、また腰のギャラクシー柄は時間をつれ細かくなっていく事がお解りいただけると思います、大変に美しいものです。
また腰の黒いリングもはっきりしてきます、このように体全体に美しいプラチナブルーになる固体はある程度胴腹交配を重ねないと表現してきません。

ここで一つポイントなのですが、ブルーグラス系の品種ですから仔を取りますと当然赤側が出現してきます。
下段の赤側の固体をご覧ください、赤側とは言うもののほとんど赤を表現してきません。
これが立て直しなどで乱暴に他品種と交配した固体はこの赤側が強く赤を表現するようになりそうしたラインからは安定してきれいで繊細なギャラクシーブルーグラスを得る事が出来なくなります。
グラス柄が粗くなりギャラクシー柄も粗くなってしまいます、「赤側を見ると青側が判る」面白いところです。
端的にいって他品種と交配させてこの赤側の赤の発色が強くなってきた場合はまず立て直しは難しいといえます、まぁ100尾採って一つ思うようなものが出ればよいと言うのであれば問題はありませんが。
そうですね、少し飼育水槽をはなれて見ると赤が青か判らないくらいの表現です。
要するにギャラクシーブルーグラスの場合持っている赤の質が違うということがいえます、ここら辺を理解してお付き合いする事が一つのギャラクシーブルーグラスのよい個体を得る秘密と言えます。



Canon EOS 10D・EF 50mm Compact-Micro Photo/S.kobayashi