■品種研究リポート 51.


 プラチナショッカーのプラチナを使ってプラチナブルーグラスを構築してみる。


■まずプラチナショッカーにレッドグラスを交配する。
      

X
  
遺伝的に揃えられたプラチナショッカーのオス固体
グラスグラス系のレッドグラスのメス固体
F1 
     得られたF1固体のオス
■F1固体のオスにブルーグラスのメスを交配する。
X
 得られたF1固体のオス
グラスモザイク系ブルーグラスのメス
期待どうりのプラチナブルーグラスが得られました。

プラチナブルーグラスという品種はプラチナの表現が弱かったり、グラス模様が粗かったりなかなか良い品種的表現をもった固体がいない品種です。
このプラチナとブルーグラスという取り合わせの品種はギャラクシーブルーグラスをはじめとして、各品種ごとに一ひねり必要になって来ます。

そこでこのプラチナブルーグラスを非常に美しいプラチナ表現を持っているプラチナショッカーのプラチナを使って成立させてみることにしました。
このプラチナショッカーのプラチナは独特のものであるあるようで今まで国内にいたプラチナブルーグラスより強い表現の固体が期待出来るという訳です。

まずプラチナショッカーにグラスを交配することでプラチナ表現のみを分離しました、次にこの分離したプラチナをブルーグラスに交配させて一応プラチナブルーグラスを得る事ができました。
まだもう少し品種的な表現を安定さる仕事を残しているにせよ、ご覧いただいている画像のようにかなり表現の強い固体になっています、この強いプラチナ表現はまさにプラチナショッカーのプラチナです。

このように表現としてただプラチナとかたづけるのではなく各個体による違いを理解して目標の品種にあったパーツを使っていくとよりよい品種的表現が期待できることになります。

こうした交配に用いる固体はある程度遺伝的に整理されたものでありることはいうまでもありません。
そうでないと得られた仔を見てかえってなやむことになってしまいます。

久々まじめな交配の仕事でありました。


Canon EOS 10D・EF 50mm Compact-Micro Photo/S.kobayashi