■品種研究リポート 49


 エンドラーズレースを作出してみる


■原種型エンドラーズをオスにつかった交配です。
        
以前「グッピーの飼い方・育て方」でご紹介したことのあるパターンですが、当時はエンドラーズに対する理解度も甘く取り合えづ交配してみたという段階でした。
今回は先だってお客様からあのエンドラーズレースはもういないんですか?というお問い合わせをいただきまして再度チャレンジ?してみることにしました、近年は少し知恵もついてきましたので構造を踏まえまして二つの方向から攻めてみました。
上記の固体は以下の交配から得られたものです。
■こんな交配から生まれた固体です。
X
オスに原種型エンドラーズを、メスにXレースのラウンドを使い交配させてみました。

■原種型エンドラーズをメスにつかった交配です。
  
原種型エンドラーズをオスにつかった交配の固体と似た表現になっていますが、これは?
■こんな交配から生まれた固体です。
X
オスにY型レースを、メスに原種型エンドラーズを使い交配させてみました。


画像をご覧いただきますとお解りいただけると思いますが、エンドラーズの表現はオスからでもメスからでも受け継がれて行きます。
交配のお相手のよってどちらがベースになるのかで、体型的な表現が変わって来る訳です。

ここで注目していただきたいのは交配して得られた個体をよくご覧ください、腰の部分に綺麗にオレンジ色が表現されています。
確かにエンドラーズの表現にレースが乗ったという感じが良く判るのですが、これが交配の親にしたエンドラーズの個体が原種型でなくグッピーとの交配型ですとこの綺麗なオレンジ色が表現され難くなります。
また、一旦グッピーに交配されたエンドラーズは代を追う事にグッピー化がすすみます。

しかし、こうした交配から得られう固体は双方の遺伝的な要因が実に上手くお互いを取り込んでいるのには驚かされます、相性がいいのでしょうか?
こうした交配品種もたまには良いものですね。


Canon EOS 10D・EF 50mm Compact-Micro Photo/S.kobayashi