ドットパール新展開


□2009年01月の固体です。


   
■メスの表現も十分にドットパールになってきています。

「すでにメスもタキシードで揃いはじめているのですか」
と言われそうですが、実は私は作意的な仕事は全くしていなかったのですが・・・・・・・・・・・・・・・・・。

ドットパールの表現を固めるための手法としてY型タキシードを使いX型タキシードは全く無視をして改良?を進めてきました。
当然オス側のみタキシード表現となりメス側は非タキ表現というパターンですすめてきました。

皆さんはグッピーにおける百分の一の理論というのをご存知でしょうか?
グッピーの場合交配をするたびに生まれてくる仔たちは親と比べ遺伝的な構造が40%以上変化すると言われています。
いわゆる遺伝的な転座が起こるわけです。
この変化により今までと同じ構造を持った固体・また構造は変わっても表現は変わらない個体など外見ではほとんど内部構造が判断出来ない固体などが生まれて来ているのです。
こうした中から約百分の一の確立で親とは全く異なった個体が出現すると言われています。

そこでこのドットパールの話に戻るのですが、この代の同胎で異なったメスから一腹づつ四腹仔をとりました、総計約120から130尾になると思いますが。
今までXタキシードを無視して交配を重ねてきた訳ですからメスにタキシードが出現する訳はないのですが、この代で1尾だけメスにタキシードが出現してきました、まさに百分の一の理論です。

ドイツイエローのY型タキシードが出現した時の逆の転座が起こったのかも知れませんね。
労せずしてドットパールのメスが完成に近づいてしまいまいた。
現在遺伝的な構造は確認中ですが、グッピーの交配による改良の面白さを感ずるのには十分な出来事でありました。


Canon EOS 10D・EF 50mm Compact-Micro Photo/S.kobayashi