■研究リポート 37


消えるレース模様・アルビノレーストップソードの場合

□2008年04月の固体です
これが親の固体です、中の一つのメスの仔たちが・・・・・・・。
以下画像そのメス固体同胎の仔です。
これは親と同じ表現です。
この固体は体後半部分だけレースの表現をしています。
全く柄の表現をしていない固体、まるで別ものですね。
これは今回の話の筋からそれますが、非常に透明度の高い固体です、鰓蓋まで透けて鰓の色が赤くみえています。
アルビノ種でありながら、より透明度が高いためレース模様まで消え入りそうです。

アルビノレーストップソードをいくつかの固体から仔を採ったのですがひとつの固体からの仔がこんなパターンになりました。
まさに消えるレース柄であります。
他の固体から得られた仔はすべて親のアルビノレーストップソードになっています、面白いところです。

レース模様は全身きれいに表現されているもの・体後半部だけ表現されているもの・全く表現されていないものと三パターンになつています。
どうもにっまって?来た個体の中でたまに見られる表現です、今までレースで出てきた場合はひとはらでたまに一つ二つ無地が出るくらいでしたが今回の様にきれいにパターン化して出現してきたのは私の所では初めてであります。

こうした場合すぐに「転座で何々がどこかに行った」といった声が聞こえてきそうですが・・・・・・。
以前レースから無地が出現したときに他の品種に交配させた時出現した無地のオスを使いましたら仔は全てレースになりました。
こうした現象は全てでは無いでしょうが、遺伝的な要因はどのパターンの固体も同じなのだそうです。
解かりやすくいうと遺伝的なパターンとその遺伝的表現を誘発させるのとはまた話が違うというお話です。
この表現パターンにグッピーの体このように自分の理解を超えた表現の出現は安易に捉えてはいけないですね。

画像右下の固体は今回はじめて出現してきました、これはまた根本的に異なった部分の要因が関していると予想されます。
普通体色になっても引きずりそうでこの透明感は大変に魅力がありますね、これは番外辺でありました。


Canon EOS 10D・EF 50mm Compact-Micro Photo/S.kobayashi