■番外編.1


飼育水の話 1

最近、飼育水についてお問い合わせいただく事が多いので・・・・・。
 

温室内の飼育水、水作りとストックの状態

この飼育水という発送はお客様からのアイデアからはじまったものです。
最初は新築されたお客様からで、水道の配管が新しくワックスの影響やお住まいになっていた地域が変わった事によって今までのような水作りが思うように出来ない状態になってしまったようで「水送ってくれ〜」というのがはじまりでした。
また、子育てに忙しい奥様から「どうしてもグッピーを飼ってみたいがお店に行っている時間も無いしやっかいな話はどうでもいいからとにかく簡単にはじめられないか」といったご相談をいただき私どもで水替え時また水槽立ち上げ時用に水作りをしてストックしている水を飼育水としてお送りする事にした訳です。

最近では水槽立ち上げ時には必ずまた、定期的にご利用いただいているお客様もおられとにかく簡単に最高の状態の水を手に入れられるということで重宝していただいてるのが現状です。

前振りはこのくらいにしてこの飼育水の内訳をお話いたしましょう。



飼育水用の水槽のPHは常時表示されています。
各水槽の照明時間はタイマーによって理想の時間にコントロール。

それでは飼育水とはいったいどうゆうものをゆのでしょうか?
まず水質からお話いたしましょう。
よく耳にする水質PH・KHなどですね。
PH値で7.3〜7.6です、KHは4前後です。
こうした測れる値は許容範囲にはいっていて当たり前というところでしょうか、PH値が高めなのはシステム内にグッピーなどの生体が入っていないためCO2を添加する部分が無いため(夜間ウォータースプライトからはある)です。
そうしたPH値の水に
グッピーを放すとグッピーから放出されるCO2とKHとのバランスによりPH値は7.0から7.3くらいで安定してきます。

次にシステムについてお話いたします、全体像は2000mmX500mmX500mmの水槽を上下に二段にして落下式にしてあります。
上段は照明は
水銀灯でかなり高光量です、そして菌体バランスをとるためにグッピー元気のシステムを用い手作りの大型システムをつけてあります、そして一面にウォータースプライトが繁茂しています。
下段は沈殿槽になっておりこのシステム中に一般的なろ過器のような物理的なろ過はありません。
これが全体像であります、これで日に最大500リットルの飼育水を使う事が出来ます。

ではどうしてこうしたシステムを作る必要があったのかについてお話いたしましょう。



沈殿槽の状態です。
飼育水用水槽システム図

水槽は2000X500X500mmを二段にして上下循環しています。
照明は水銀灯を使用しています、菌体バランズを作るために手作り品ですがグッピー元気のシステムを用いた大型のシステムを使っています、総水量は1トンくらいになります。




皆様がグッピーを飼育されていてこうした経験はございませんでしょうか?

*増えてきたグッピーたちを別の水槽に移そうと新しく水槽をセットして万全を期したつもりなのだが移した時点で体調が思わしくなくなった。
*ブルーグラスを飼育していた水槽が空いたのでにドイツイエローを移したら体調をくずした。
*メスを飼育していた水槽にが空いたのでその水槽にオスをうつしたら体調が思わしくない。

当然水質を測ってみても基準値に入っているのに・・・・・・・・・・。
こうした現象は各水槽の菌体バランスの違いから起こる現象です、グッピーは品種の違いまたオス・メスの違いになどにより各固体に同じフードを与えていても当然消化吸収する部分が異なります。
まあ赤いグッピーと青いグッピーでは必要な栄養部分が異なるのは考えてみれば当たり前のことですよね。
ですから各固体によって適正な水質を維持するためには適正な菌体バランスが異なるのは当然のことであります、判りやすくいえばブルーグラスとドツイエローとでは適正な菌体バランスが異なるという訳です、それがオスとメスとでも同じ事が言える訳です。

さあこれから先がポイントです、ではなぜこうした水作りが必要になってきたかというお話です。
“飼育水の話 2”にて後日。


Canon EOS 10D・EF 50mm Compact-Micro Photo/S.kobayashi