アイボリーに無地の尾びれをつける

下の交配から得られた固体です


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アイボリーを持ったグラス系レッドテールの♂に、アイボリーグラスの♀を交配してみる



   

これらが得られた仔たちです、4パターンになりました

期待していたよりもアイボリーとしての♂出現が少なかったのは残念でした。
中に1尾だけ赤以外の無地の表現の固体が得られました。
尾びれはとてもアイボリーとは言いがたいものでありますが、体の水色はアイポリー独特の表現です。
先日お客様から見せていただきました、アイボリーとサンセットグロウの交配から得られた固体に大変よく似ています。
この固体を見せていただいてなかったらこれらをアイボリーの無地ものと言い切れなかったかもしれませんね。
ただし今回この固体は一腹に1尾のみの出現なので何か起こっていることも捨てきれずはっきりしたことは申し越し数がまとまってからになりましょうか。


  

これら固体を比較してみる、左が今回出現した固体右がお客様の仕事です

これをアイボリーと仮定してこの2固体を見てみましょう。
双方ともに体に青が入りよく似ていますが右の固体の方が黒味を感じます。
左の固体は背びれがほぼ白に近いものになっています。
右の固体を見せていただいた時はこの色合いからアイボリーが成立していないのではないかという思いがぬぐえませんでしたが、今回この左の固体の出現によりアイボリーとして揃っているように思われます。

しかしこの黒味のちがいは。
おそらく体型を作っている基本的な構造の違いによると推察できます。
右の固体はサンセットグロウをベースにしていますのでUS系のファンテールです、左の固体はグラス系です。
したがって各個体の持っているメラニンの量が絶対的に異なっているからなのです。

このような薄水色に近づいた無地の尾びれが出てくるとラズリーアクアマリンあたりとのあわせ技で本当に全身青いグッピーが見えてきますね。
楽しみな所です。


Canon EOS 10D・EF 50mm Compact-Micro Photo/S.kobayashi