昨年らいアイボリーにつきまして、お問い合わせをいただく事が多くなりましてた。
アイボリーの基本的な構造はお出かけいただいているお客様にはご理解いただいているとおもうのですが、最近多々怪しげな情報が出回っているようで、アイボリーに手を出された方々に戸惑いがあるようですので現在わかっているアイボリーの基本的な構造と、いままでの品種的な流れなどお話しようとおもいます。
私がアイボリーと付き合いはじめたのは、かれこれ五〜六年前の話になります。
お付き合いをさせて頂いている和歌山県のT氏からお譲りいただいた雌固体3尾からアイボリーは、はじまりました。
当時バイオレットモザイクと言うものが出回ておりましたが、私にはどう見てもバイオレット(紫色のことですよね?)には見えなくて、なんなのと思っていた時に頂いた固体でありました。
当時からバイオレットといわれたものと、アイボリーは同じものといわれていましたが、決め手になる根拠は無く最近になりましてまったく同じものと判断していいだろうと言うことがわかってきました。
お譲りいただいた3の固体から仔を得る事が出来ましたが、当時のアイボリーはひどい奇形を遺伝的に抱いていたようで、この3固体のうち2固体からの仔はほとんどが奇形で手の打ちようがありませんでした。
お送りいただいたT氏はさすがにこのアイボリーを把握しておられ何度かお電話をいただき
「どうですか、奇形はでませんか?」
と気をつかっていただいたことは今でもわすれません、ありがたく思っております。
話は戻りますが、この3固体のうちひとつにの雌だけ運良く奇形は見られず多くの正常なアイボリー固体を得ることができました、これが現在の私どものアイボリーの原型であります。
そもそもこのアイボリーは東南アジアからの輸入グッピーであるアイボリーモザイクから引き出されたものにようですが,当時輸入アイボリーモザイクの場合は、仔を採るとアイボリーとオレンジに近い赤色の固体に分離したのですが、ここでいうアイボリーの場合得られる仔はすべてアイボリーになります。
ここら辺のこだわりはやはりジャパングッピーの味でありましょう。
この頃のアイボリーモザイクの構造は、常染色体にRの優勢ホモ・アイボリーの劣勢ホモ、性染色体のYにモザイク・XグラスまたはXモザイク、雌側はXモザイク・Xグラス、と大体こんな感じでありました。
このころのYモザイクは非常に柄を流す力が強く、まごつくと墨流しのような柄に尾びれになってしまい、これがしいて言うならムラサキががって見えない事もなく・・・・・まあ無理強いバイオレットと言えばバイオレット・・・・・?
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