■品種研究リポート 16


エンドラーズ ライブベアラーズ 2004−

Endler‘s Livebearer 2004-

この鮮烈なオレンジ色とコントラストをもつ品種は本当にグッピーではないのか?No,2
 
  
■エンドラーズの各タイプを比較する

上の画像左から、原種個体、グッピーと交配された個体、グッピーと交配された中から尾びれが伸びた個体、の比較です。

グッピーと交配された個体はその単体々で見ているのにはさほど感じないものですが、こうして比較してみますとかなり違うものですネ。
やはり原種個体に比べますとグッピーに交配されたものはかなり全体のコントラストが弱くなっている感はいなめませんネ。
問題のオレンジ色ですが、発色している部分は大体似た場所なのですがやはり色としては引き気味ですね。
やはり色味も原種個体に比べますとくすんだ感じになってきています。

こうした色合いの変化が前回お話したオレンジ色のレッテール色化であったり、色素細胞の密度の低下であったり、皮膚構造のグッピー化であったりするようです。
画像をご覧いただけましたら、「なるほどと」お分かりいただけると思います。

また画像右の個体に至っては、背びれを見ても、どう見てもこりゃエンドラーズ模様のグッピーでありますわな。
これをエンドラーズダブルソードてイッチァウのはどうかな〜、無理があるのでは。
あなたのエンドラーズはまさかこんなの出てませんよネ、まさか・・・・・・・・・。

エンドラーズに尾の付くタイプたとえばモザイクでもグラスでもいいですが、いったん交配した仔たちからは必ず出てきます、グッピーの尾を伸ばす力の残影であります。
このように一端グッピーと交配されたエンドラーズは代を追うごとにグッピー化が進み現段階ではこれを止める方法は難しいのが現状です。

まぁ、グッピーと交配させたエンドラーズが悪い訳ではありませんが、やはりエンドラーズ本来の色合いを忘れてはいけないと言う事でありますし、いったん交配されたものはこれだけ多くの変化があると言うことは忘れてはならないですね。
今回は画像による前回の検証でありました。

そうですね、これからエンドラーズをご購入を検討されているお客様に対してこうした内情をわかり易く表示する必要はあるのだと思います、グッピーにたずさわるもののの義務としてですが、現地から輸入されて来てグッピーと交配する事無く維持されているものに対しては、エンドラーズ・原種型、そしてグッピーと一度でも交配された可能性のあるものに対しては、エンドラーズ・グッピー型などという表示は親切であると言いえますよネ、いかかでしょうか?余談でした。

継続ーーーーーーーーーまたまた後日。


Canon EOS 10D・EF 50mm Compact-Micro Photo/S.kobayashi